建売住宅の魅力

このブログで度々言及しているとおり、私は一条工務店というところで注文住宅を建ててもらいそこに住んでいるわけですが、最近、「建売住宅も悪くないな」と思うことが度々あり、思うところを書いてみたいと思います。

道端で見る注文住宅

通勤時に町を歩いていると、よく注文住宅を売り出していたりするのを見ます。だいたい、敷地が広い古い住宅を取り壊す→土地分譲で売り出す→売れなくて建売が建つというパターンが多いのですが、その過程を毎日見ていると面白いです。

古い家が取り壊されて更地になったときは、「うーん、やっぱ田舎生まれはこのくらいの土地があって当たり前な気がするな。でも分筆して数軒の家が建つんだろうな。3軒くらいだろうか」と思うのですが、大体予想の上を行きます。「まあ2軒だろう」と思ったら3軒の家が建ち、「まあ3軒だろう」と思ったら4軒の家が建ちます。たくさん建てたほうが不動産会社/デベロッパーの利益になるからなのでしょう。たぶん。

そうして敷地延長などを駆使してビニールテープで区切った土地はあからさまにせせこましいことこの上なく、ウソだろ、こんな狭い土地に家が建つのかよ、と思ってしまうのが正直なところです。私はああいう家には絶対に住みたくない。が、いざ完成してみるととても綺麗でいい感じの家が建ち、しかも土地の狭さをあまり感じさせません。家のデザインも最近の潮流のツボを捉えていて見栄えがします。狭い土地でも小さいながらに余ったスペースに芝生を張り、シンボルツリーを植えたり手を加えているので、草木の緑が新築住宅に映えてさらに良い雰囲気を醸し出しています。

それでいて、売り出している値段を見ると、私の購入した家・場所の規模で比較すれば下手すりゃ1000万のオーダーで安くなるのであり、そういうことを考えると今さらながら建売も悪くないな。という気持ちになってくる。

建売住宅はそういうパッと見の美しさにかけてはとても優れているように思う。注文住宅だと大体外構工事は家の施工者とは別のところに発注しますし、引き渡し後に外構工事をするよう求められることが多かったりします。なので、出来上がった直後の私の家などは、泥の中に建つ一軒家という感じあり、郵便受けもカゴだしインターホンも無いというとんでもない家でした。車を自分の家の敷地に入れればまず間違いなくスタックします。そして、そういう状況は決して珍しくないかと思います。

泥の中に作られて自動車がスタックする家と、草木が美しい駐車場完備の住宅、しかも後者の方が1000万くらい安いとあれば、パッと見で判断すればまず間違いなく後者のほうが良いと思うでしょう。他にも、注文住宅は完成後の姿がはっきりとは分からない状態で契約を結びますが、建売住宅はもうすでにそこに存在するものを購入するという性質上、非常にわかり易い買い物であるということも言えます。

さらなるメリットとして、大手デベロッパーが提供するような建売住宅は大規模な土地を確保して似通った家(しかし最低限の個性は備えた家)を多数建築するので統一されたいい感じの雰囲気を演出することができます。「何ちゃらの丘」みたいな名前を付けたりしてね。かつ、そうして大規模に確保された土地は、それなりに利便性の良い土地を選定しています(でないと売れない)から、さらに価値が上がります。まあ、そういうところは安く無かったりしますけど。

そういうことを総括すると、うーん。建売住宅も悪くないという気持ちになってきます。

それでも一条を選んだ理由

いや、もちろんそういうことは注文住宅の建築工事請負契約を結ぶ前に100回以上真剣に考えた話であったはずです。そして1000万のコストをかけてでも一条のi-smartの方が良いと思えたはずです。では当時はどのように思っていたのか振り返ってみましょう。以下の記事です。

一条工務店で家を建てるにあたって(1)

これを読むと当時の私が気にしていたのは、

  • 施工品質
  • 高気密高断熱性能

の二点であったようです。前者を保証するようなビルダーは数多いるが、後者を保証するようなビルダーはほとんど居ない。私の知る限り、全国展開している企業で気密検査を全棟で行うのは一条とFPの家だけです。正確に言えばFPの家はフランチャイズですが。フランチャイズなので施工品質にバラつきがありそうなのと近所に良さそうなフランチャイズ店が無かったことで除外して一条が選択肢として残った。

ちなみに、高気密高断熱をなぜ要求したかというと、「暑い家、寒い家は住んでてムカつく。そこに居るだけでムカつく。ストレスがたまる」という、それのみが理由です。その解決のために数百万のコストを支払ったと言っても過言ではない。それを承服できるほど私がここにこだわる思いは強かった。

実際、一条の家を建ててみて、そして1年余り住んでみて、上記2点が得られたかというと得られたと思う。今のところ施工品質は満足しているし、高気密高断熱性能も日々の電気代として、また、実際に快適であるという感覚としてしっかりと実感できる。

それをこうして今一度確認してみると、特に高気密高断熱性能にこだわり、全館床暖房に魅力を感じるならば一条の方が好ましい、それだけのコストをかける価値があると思う。しかしながら、私にそのようなこだわりが無かったらどうであろうか。その場合は施工品質のみが問題となるため、施工実績が十分にあるビルダーによって建てられた建売住宅を選ぶと思う。

結論

みんなちがって、みんないい。以上。