トヨタは2015年にToyota Safety Senseなどの先進技術を投入

なかなか凄いことだと思います。

参照元記事は以下から。

トヨタ、新予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を2015年から導入

トヨタ、ITS専用周波数(760MHz)を利用した協調型運転支援システムを2015年に導入

トヨタ、ハイビームの照射範囲を自由にコントロールする次世代照明技術「LEDアレイAHS」を2015年に導入

概要をまとめると以下の通りです。

  • トヨタは2015年よりToyota Safety Senseを投入。コンパクトカー向けのToyota Safety Sense Cと上級車向けのPを用意。衝突軽減・回避ブレーキシステムが含まれる
  • また、これとは別にITS専用周波数(760MHz)を利用した車車間、路車間通信を2015年に導入
  • さらにハイビーム照射範囲をコントロールして常にハイビームで走行できるLEDアレイAHSも2015年に導入

衝突軽減・回避ブレーキの類はもっとシステムを廉価にしてすべての自動車に搭載できるようにすべきというのは、交通事故死傷者数軽減という観点から考えれば誰しもが同意するところでしょう。ただそのコストは一方的にユーザーが負担しなければならないものではなく、メーカーの努力によって十分にコストが下げられてから普及に至るべきです。なので大企業のCSR活動としては当然とは思います。ハイビーム照射範囲のコントロールも同じですね。

車車間通信の実現は正直驚きました。これほどまでに早く実装されるとは思っていませんでした。私は素人なのでほとんど内容を知らないのですが、車車間通信はどのようにして実装されるのでしょうか。こないだ聞いた講演では、「どの車が発信元なのかを特定する技術が難しい」みたいなことを聞きましたが、その辺はどのようにして実装するのですかね。おそらく、光(赤外線)ビーコンあたりしか方法が無いような気はしますが。

車車間通信の実現は日本では重要な意味を持つと思います。日本は他の先進国に比べて極端に高速道路網がチープという問題点があります。それは地震、台風などの災害にも耐えうるインフラを建設するのにコストが掛かるということが主要因になっています。

次世代の車はどうなるか(5)日本市場の特徴

そこで車車間通信・路車間通信が重要な役割を果たします。高速道路において交通容量のキャパシティを大きく向上させることが可能であるからです。つまり、車同士が連携・強調して走行を行うことで、人間では制御不可能な程度にまで車間距離を詰め、不要な加減速を減らすことで同じ道路幅でもより多くの車を通行させることが可能になります。すると燃費の向上という副次的な効果も生まれます。

遅かれ早かれ、最終的には必ずほぼすべての車にこのような仕組みが搭載されると私は考えています。浸透は徐々に進むでしょう。たとえば、渋滞多発区間や走行レーンを限定して自動走行専用のシーンが登場したり、渋滞時には問答無用ですべての車の制御がインフラ側に移るなどと言った制御方法が考えられます。

以下は日本の官民 ITS 構想・ロードマップ(案)です。

ITSはIntelligent transport systemsの略で、将来の先進的な自動車交通における情報技術全般を指す言葉です。現在は特に注目されている車車間通信、路車間通信を指すことが多いようです。

ロードマップからは2020年代はじめあたりから自動走行システムレベル3が実用化とあります。レベル3というのは緊急時以外の走行を自動化した走行方法です。長い時間運転を任せきりにして突然やってくる緊急時に人間が対処するのは難しいという課題もあるのですが、まあ、そういうことになっています。

あと10年ちょっとしたら高速道路の渋滞は解消するかもしれませんね。

反対に、運転する楽しみはどんどん失われていきます。目的が交通事故死傷者数を減らすことや、インフラの有効活用ということなので、その目的の前には運転する楽しみは削減されても仕方ないという方向に議論は進むのではないでしょうか。