実燃費を推測する

 序論

カタログ燃費、つまりJC08燃費は嘘っぱちです。それは誰もが知っている事実でしょう。

 なのに文句の言う人が少ないというのは、10・15モード燃費のころから長らく「カタログ燃費は信用ならん」というのが常識でもはや慣れているからでしょう。それにしても、昨今のハイブリッドカーにおける燃費の盛り方は目に余ります。…いや、さすがに私だってJC08燃費がそれなりに筋の通った計測方法に依っていて、メーカーの自己申告値でないことは分かっていますが、それにしても酷いと思いませんか。

たとえば私のプリウスはカタログ燃費32.6km/Lですけれども、長期的に測定すれば20km/Lを若干切るくらいに落ち着きます。10km/L以上違います。2/3です。こんなもん、あかんでしょ。ダメでしょ。田舎の信号のない道でかなり神経を使って30km程度を走り平均燃費が36km/Lだったことはありますが、カタログ燃費を超えたことはそれ一度きりです。さんざんに言われている通り、JC08でもまだ甘く、実燃費とはかなり乖離があると言っていいでしょう。

さらに言えば、燃費が良くなるほど実燃費とのかい離が大きくなる傾向があるような気がします。もう言葉を選ばず多くのユーザが思っているであろうことを率直に言ってしまえば、燃費が良い車種ほどインチキだということです。

「ハイブリッド車のカタログ燃費は嘘つき」「第三のエコカーの燃費は盛りすぎ」とほとんどの人が思っているでしょう。カタログ燃費35km/Lと書いていて本当に実使用で35km/L走ると思っているひとは居ないでしょう。せいぜい25km/L行けばいいかな、と思っているのではありませんか?カタログ燃費25km/Lの車よりは走ってくれればいいや、と思っているのではありませんか?もしかしたらカタログ燃費35km/Lのハイブリッド車とカタログ燃費25km/Lのコンパクトカーは同じくらいの燃費かもしれませんよ?そういう状態で正しい判断が出来るでしょうか。まったくカタログ燃費には困ったものです。

そいで、今回、「燃費が良くなるほど実燃費とのかい離が大きくなる」という直感は正しいのかどうか、あわよくばその関係から実燃費を推定できないか調べてやろうと思った次第です。

集計

e燃費からカタログ燃費とユーザーからかき集めた実燃費のデータを散布図としてプロットし、次数3でフィッティングしてみました。

横軸がカタログ燃費、縦軸がカタログ燃費と実燃費の差です。

なんと、かなりうまくフィッティングできました。R^2は0.92です。私の想像以上にフィットしています。これはすごい。と、いう訳でこのフィッティング式を用いればそれなりに精度よく実燃費を推測できるような気がします。ちなみにExcelで回帰分析をしたときの標準誤差は2.24でした。「燃費が良くなるほど実燃費とのかい離が大きくなる」という直感はおおむね正しく、またよく近似式にもフィットするのでこれを使えば実燃費をそれなりに予測できそうです。

と、いうわけでこのフィッティング式を「車のローン/燃料費シミュレータ」に実装しました。

出来ればもっとデータを集めて精度を上げたいのですが面倒なので今はやりません。いつかやります。