マツダはRX-7/8の後継を作りたいけど作れない

と、いうような記事があったので紹介します。元ネタは以下。

Mazda design chief insists no new RX without rotary engine

かいつまんでざっくり要約すると、RX-7生みの親である前田育男氏からのインタビューです。氏は下記のようなことを伝えています。

  • 新しいRXを生み出すことを諦めていない
  • しかし、現段階では何も決まっていない
  • 時期RXを開発するならばロータリーエンジン以外考えられない
  • (直4などの)SKYACTIVエンジンを載せたスポーツカーを作るならRX以外でやる
  • 新型が作れない最大の要因は需要が無いこと。社長の小飼雅道氏は「新型開発を正当化させるなら年間10万台のセールスは欲しい」と言っている

感想

ネットで検索してみると、いくつかのサイトで「新型RX-7/8が出るかも!?」なんて書いてありますが、実際はまだまだ厳しいようです。

 ロータリーエンジンを作れないのは排ガス規制に対応できないから、という話をよく聞きますが、ここでは最大の要因を「需要が無いこと」と言っていますね。まあ同じことかもしれません。需要が無いから最近の環境基準に対応したエンジンを作るのがキツイ(投入した開発コストを回収できない)のではないでしょうか。

たとえば触媒です。ロータリーはNOxの排出がレシプロエンジンよりも少なく、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)が多いという特徴を持ちます。RX-7の時代から触媒にエアポンプを付けて空気を供給したりと複雑な構成をとっていました。最近の環境技術に対応するとなると、その特性の違いからガソリンやクリーンディーゼル用の触媒は使えないので開発コストがかさみます。製造コストもかさむでしょう。

あとは可変バルブタイミングなどのレシプロエンジン特有の技術を使えないということも不利なのだと思われます。最近のエンジンはそのほとんどが燃費・排ガス対策のために可変バルブタイミング機構を搭載しており、技術も成熟しているものと思いますが、こういう恩恵も受けられません。

レシプロエンジンの燃焼制御には、バルブタイミング、燃料噴射、補機類などによる自由度があります。また、直噴の場合はさらに調整の幅が広がります。対してロータリーエンジンではバルブタイミングは調整できない、直噴は試作したがダメだった、という事ですのでせいぜい、小排気量化して補機(排気タービンor機械式タービン)を付けることくらいでしか燃焼制御の自由度を広げることは難しいのでは…と素人目には映ってしまいます。

年間10万台というのもかなり厳しい目標だと思います。目標というか、開発費をペイできるボーダーが10万台近辺、という見積もりなのでしょうか?ロードスター(MX-5)もそれほど数が出る車とは思えませんが、それでも開発を続けているのは開発費がロータリーほどかからないためか、ユーザーからの支持がRX-7/8以上にあるのか、それとも本当はやめたいと思っているけどスポーツカーを1台くらいはラインナップに残しておきたいからなのか…。知らんけど。

個人的には変わったエンジンや機構、レイアウトをとった車は好きなので復活してほしいと思いますがどうでしょうかね。