新型デミオ予約開始

本日新型デミオの予約販売がスタートしたそうです。と、同時に今までの3代目デミオは公式サイトから姿を消しました。

マツダのニュースリリースの要約とスペックを見て気になったポイントをピックアップしてみます。

要約

本日予約開始。ガソリン2WDの発売日が9月26日、ディーゼル2WDの発売日が10月23日、4WDは12月の予定。

ガソリンモデルは前モデルと同等の燃費を維持しつつ回転数全域で5~10%のトルクアップ。最高回転数もアップ。SKYACTIV-D 1.5 MTではJC08で30km/Lの燃費を達成。軽自動車とハイブリッド車を除けばトップの性能。

CX-5から導入している新世代4WDシステムを搭載。

現行システムから5kgの軽量化をしたエネルギー回生システム(i-ELOOP)を搭載。

自動ブレーキ(SCBS)、レーンチェンジ時の後側方からの車両接近警告(BSM)、駐車場でバックする時に接近してくる車両を検知するシステム(RCTA)などを搭載。

ガソリン車の価格帯は135万(13C)~191.1万(13S L Package 4WD)。ディーゼル車の価格帯は178.2万(XD)~219.2万(XD Touring L Package 4WD)。

ちなみに、公式サイトから現行デミオのページが消え、新型デミオのページのみが掲載されていました。詳しいスペック情報なども見れます。

所感

今までに報じられていた噂から大差ないですね。燃費30km/Lは凄いとは思いますが、ライバルにはアクアが居ますので当然と言えば当然のような気がします。20km/L台と30km/Lではインパクトが違います。たとえJC08計測基準に特化したセッティングになったとしても(むしろそうなるのが普通?)、また、実燃費といくら乖離があろうとも、カタログに30km/Lと書けるのは意味があります。

それよりも、ディーゼルの影に隠れてしまっていますが「ガソリンモデルは前モデルと同等の燃費を維持しつつ回転数全域で5~10%のトルクアップ」というのもかなり凄いのではないかと思います。具体的には92ps/6000rpmということでした。全モデルの13-SKYACTIVは84ps/5400rpmだったようです。

サスはフロントがストラット、リアがトーションビームですね。普通です。標準アルミホイールのサイズは15インチもしくは16インチ。私個人的には最近のむやみなインチアップはちょっと疑問なので17インチとかにならなくて良かったと思います(デミオで17インチは元々厳しいでしょうが)。

スロットルペダルはオルガン式だそうです。これは良いですね。釣り下がり式のペダルだと長い時間踏んでいると疲れます。シートも長距離運転で疲れないようなものにしているらしく、ここら辺は好感が持てます。小型の車種で長距離運転に配慮した設計になっているものは少ないですから。

オーディオレスの設定は13C、13S、XDだけのようですね。予想通りです。

先進装備については、トラクションコントロールの類は全車装備、自動ブレーキは13Cのみ装備不可で他は標準装備、クルーズコントロールディーゼル車のみ、その他はXDより上位のディーゼルモデルのみですね。i-ELOOPもXDより上位のディーゼルモデルだけで、しかもオプションです。つける人は居るのでしょうか?

車重はすべて1000kgオーバーです。

経済性

私が最も気になるのはやはりXD(ディーゼル最廉価モデル)です。このあたり経済性を再計算してみましょう。ガソリン価格16円/L、軽油価格135円/L、年間走行距離7000kmでの算出結果です。

グレード 価格 燃費[km/L] 年間燃料費
15 XD ¥1,782,000 30.0 ¥31,500
13 S ¥1,458,000 24.6 ¥45,528
13 C ¥1,350,000 24.6 ¥45,528
AQUA S ¥1,861,715 37.0 ¥30,270
AQUA L ¥1,748,572 37.0 ¥30,270

 

前回計算した時とほとんど変わらないので、やはりハイブリッド車(AQUA)とのコストはほとんど変わらないでしょう。なのでAQUAにコスト上は十分対抗できると思います。ちょっと詳しいユーザーならディーゼルの利点も分かっていますから、なおアドバンテージがあるとも言えるでしょう。ただ、やはりガソリン車の経済性にはまだ及びませんね。13Sと15XDを比較すると33万円の差がありながら年間燃料費は1.4万円の節約にしかなりません。相当走らないとまだイニシャルコスト分の回収が出来るとは言い難いでしょう。ガソリン車で良い、廉価モデルで良いというユーザーを取り込むことは難しいと思いますが、(繰り返しになりますが)ハイブリッド車ユーザーは取り込むことができるかもしれません。

マツダクレジットでは新型デミオ専用プランとして2.9%の特別低金利を提供しているらしいです。が、まだ私としては高いと思います。せめて1%台にしてほしいと思うのですが、どんなもんなんでしょうか。

マツダコネクト

オーディオレスモデルが出るという事であったので、てっきりDINスペースが確保されるのだと思っていましたが、公式サイトをみるとどうもオンダッシュ形式のメモリーナビを付けれるというだけのようです。

オーディオレスはショップオプションのマツダスマートナビゲーションとの組み合わせが必要となります

と、小さく書いてありました。この場合、当然、マツダコネクトは付属しません。

タッチパネルのみの操作となるため、車両側にコマンダーコントロールは装着されません

オンダッシュ形式のナビがマツダコネクトのモニターがある場所に載ってインテリア的に違和感が無いデザインになっているだけです。コマンダーコントロールすら対応しないとは、たぶん既成品ナビのUIの見た目をちょっといじっただけ、程度なんでしょうね。まあ変に手を入れられてまた不具合が出ても面白くないですし、そもそも開発期間に余裕があったわけではないですからしょうがないといえばしょうがないでしょう。

このナビがGorillaなのかどうかまではよくわかりませんが、画面は確かに似ているような気がします。スペックもかなり似通っているのでおそらくGorillaなのでしょう。エンターテイメント機能もUSBメモリから音楽を読み取って再生、SDXCからの音楽・動画の再生と大体のユーザーが要求しそうなところは踏まえているような気がします。こだわるユーザーは満足できないと思いますが。テレビはワンセグのようですし。

繰り返しになりますが、「オーディオレス」と聞いていたのでDINスペースはあると思い込んでいました。ちょっとがっかりです。「オーディオレス選択可能」しかし「指定のスマートナビとの組み合わせが必須」とはなんだかレトリックというか、何というか・・・。

私が買うなら・・・・アクセラスポーツ1.5Lガソリン?

うちの嫁さんは結婚する前、初代デミオ、そしてその次に3代目デミオのスポルトに乗っていまして、私も結構運転させてもらいました。1.5Lで113ps、それで車重が1tを切るという中々面白い車でした。あの時の記憶を思い返してみると、やはりデミオは運転していて楽しい車だったと思います。(注:車検証をみて確かに1tを切っていたと記憶しているですが、ネットで調べてみると1020kgでした。何か勘違いしているかもしれません)私にとってもデミオは思い入れの深い車種です。

では具体的に何が楽しかったかというと、アクセルを踏み込むとリニアに回転数が上がって同時にエンジンの頑張ってる感じの音が伝わってくるあの爽快感、ちょっと固めのサスで不快なロールをせずにハンドルを切ったドライバーの意図通りに曲がってくれるあの感触、そしてカーブのアウト付近から再度アクセルを踏み込んで再加速していく爽快感、そういうところが面白かったと思います。

つまり自分の中での爽快感というのは踏めば踏んだだけリニアに加速していく心地よさや、ガソリンエンジンの音そのものに起因しているような気がします。そういう特性があるのでスポーツカーにディーゼルエンジンが採用されることが少ないのでしょう。

でもマツダは本気です。自ら「人馬一体感」を重視すると公言し、走っていて楽しい車をあらゆる車種で展開すると言っています。そのマツダが国内では1.5Lガソリンモデルを廃止するのですから、仕上がりには自信があるのでしょう。ただ、多数出回っているレビューを見ると「ディーゼルとしてはよく回るエンジン」「ディーゼル特有のエンジン音も日常的な使用の範囲内では全く気にならない」などとちょっと含みを持たせるような記述が散見され、実際どうなのかは不安があります。

こればっかりは人それぞれの感覚によるので乗ってみないと何とも言えないとは思いますが、それでもやはり冷静に考えたときに、自分にとって値段分の価値がディーゼルにあるかどうかすごく疑問です。何度も書きましたが、私の実家では長年ディーゼルターボ車に乗っていて私自身ディーゼルは好きです。が、それでも+30万という価格に躊躇します。

じゃあ13Sか…となるのですが、今度はそうすると先進装備が付きませんし、やはり15スポルトと比較してしまいます。個人的にクルーズコントロールを使うことが多いため、これが付かないのも不満です。

新型デミオの1.5Lガソリンモデルは海外ではラインナップされるらしいのでなお残念な気がします。

ただ、私が望むような、1.5Lくらいのエンジンに先進装備やクルーズコントロールが付いた車がほしい!と思った時に、たぶんマツダ車のランナップの中で一番近いのはデミオではなくアクセラスポーツ1.5ツーリングになります。もし1.5Lガソリンのデミオがラインナップされていて、先進装備やクルーズコントロールが充実していたらおそらく値段的にもアクセラと近くなるでしょう。するとデミオの1.5Lガソリンはアクセラと競合します。だから外したのでしょうか。ただ、これは国内だけでなく海外で売ろうとも同じことなので、そこら辺の事情が良くわからないのですが・・・。

色々書いてみましたが、私は3人家族で長距離移動が多いのでいずれにせよデミオ/アクセラを買うことは無いと思います。なんだそりゃ。