アンパンマンに関するいくつかの雑感

娘がアンパンマンを大好きでDVDなどをよく見るうちに分かったいくつかの事柄を紹介したい。

ロールパンナの闇

ロールパンナは製造過程でアンパンマンに毒物のようなものを混入され悪の心をもつようになった。時々バイキンマンと共謀してアンパンマンに対して攻撃を加える事がある。メロンパンナが妹。

食パンマンのさりげないモテるアピール

食パンマンの歌の歌詞に、なんの脈絡もなく「離しておくれよドキンちゃん」などという文言が混じってくる。あからさまに自分はモテるアピールである。私は非モテなので非常に強い不快感を表明せざるを得ない。

娘の食パンマンのスルーっぷり

娘の食パンマンへの興味の無さが半端ない。意図的に無視している感すらある。たとえば、「アンパン、食パン、カレーパン」という歌詞を「アンパン、カレパン、カレーパーン」と歌う。アンパンマンを指さすと「アッパマン!」カレーパンマンを指さすと「カレパンマーン!」、食パンマンを指さすと「パン!!!!」と元気よく応答する、など。

ドキンちゃんの歌詞

私はドキンちゃん 作詞やなせ・たかし

私はドキンちゃん
なるべく楽しく暮らしたい
お金はたくさんあるのがいい
おいしいものを食べたいし
遊んで毎日暮らしたい
そんな私よ ドキン ドキン
わがままなのよ ドキン ドキン ドキン
わがままなのよ ドキン ドキン ドキン

この歌詞がとてもいいと思う。まず、「なるべく楽しく暮らしたい」というのが良い。「毎日楽しく暮らしたい」は単なるわがままだが、「なるべく」となると自らモチベーションを向上させて人生を楽しいものに変えていこうという気概が感じられる。また、100%の完全を求めるのではなくして、達成可能な目標としているのも現実的で良い。後半で自らをわがままと述べているが、「なるべく」という表現はむしろ慎ましさが感じられて好感がもてる。

お金はたくさんあるのがいい おいしいものを食べたいし 遊んで毎日暮らしたい」というあたりも自分の欲望に対して正直で良い。

お金はたくさんあるのが良い。そのとおりである。「金儲けの手段を考える」という記事でも述べたが、金はあればある程よい。よく、宝くじに当って予期せず大金を得たがゆえに堕落したり、悪意のある人間に騙されたりして人間不信になるというストーリーをよく聞くが、あれが貧乏人が「ほら、だから金なんて必要なだけあればいいんだ」と納得するためのツールであるにすぎない。そうではなく、自分で頭を使って稼いだり、頭を使って稼いだりしている金というのは自分で苦労して稼いだ金であるから、出来上がった資産と同じ分だけ金に対する知識もあるので前述のような事にはならない。金があれば教育や生活で苦労をしたり、惨めな思いをしたりする事がないので子供も伸び伸びと育つことが期待できる。子供の頃から「お金はたくさんあるのがいい」という事を伝えておくことはいいと思う。

美味しいものを食べたい、遊んで毎日暮らしたいというのも非常に正直で良いと思う。誰しもがうまいもん食べたい、遊んで暮らしたいと思っているが、大人になるにつれ段々とそれは夢であって叶うことは無いということを知るが、それでも自分の欲求に正直に生きるという生き方自体はストレスを抱える現代日本人にとっては一考の価値は十分にあるとおもう。

「手のひらを太陽に」の歌詞

だれでも知っている「僕らはみんな生きている」から始まるこの歌詞はやなせたかし作詞である。よくアンパンマンのDVDで流れるので何故なのかと思っていたら、こういうことであった。

アンパンマンミュージアムの太っ腹っぷり

横浜にアンパンマンミュージアムがある(日本に数箇所ある)。ここが結構太っ腹で、入場券を買わなくても各種ショップが利用できたり、ショーを見ることができたりする。とても気前が良いと思う。大人で3800円、3歳以上子供で2700円も取りやがるサンリオピューロランドはもうちょっと見習ってほしいと思う。

ギネス記録

アンパンマンは「世界一多くのキャラクターが出演するアニメ」としてギネス認定を受けている。確かに見ていると見たこともないキャラクターがよく登場する。個人的に「Tシャツくん」というキャラクターが登場した時には衝撃を受けた。あまりにも投げやりなネーミング、見た目も鉄腕アトムのパチもんみたいな風貌。ちなみにダンスや体操を教えてくれる。

アンパンマンの製作の裏

これは知っている人も多いと思うが、もともとアンパンマンは大人向けの漫画であって、パンを配る普通のおじさんとして描かれていた。その後、頭部がアンパンのキャラクターとして焼き直された絵本が出版された。当初は頭が無いまま戻ってきたりするなどというちょっと衝撃的な描写があったりしたらしい。

腹が減った人にアンパンを配り歩くというプロットは、やなせ氏自身の戦中・戦後の食料に苦労した経験によるらしい。劇中歌の中にも「どんなに偉い人でも虫でもご飯を食べなければ死んでしまう」という感じの歌詞があったりして、背景を踏まえると色々と考えさせられる。