新型デミオの気になる記事いくつか

新型デミオで最近の気になる記事を二つピックアップしてまとめました。

その1:新型デミオの1.5Lディーゼル、小型車でも普及なるか(日経ビジネス)

 

新しい1.5Lディーゼルエンジンは何が優れているのか、分かりやすい解説があります。PCからアクセスすると「全て読むには登録が必要」と出てきますが、スマホからだと登録しなくても全記事が読めます。最近、こういう方式のサイトをよく見ますがちょっと面倒ですね。ちなみに、あまりよくない事ですが、UAを検索エンジンのクローラーに設定してアクセスすると読めたりします。

上記記事をまとめると、

  • 燃料費で比べればハイブリッド車と同等のコストパフォーマンス
  • 価格は170万円程度と予想されていて、アクアやフィットハイブリッドに十分対抗可能
  • ディーゼルの魅力はトルクの太さと効率
  • 2L未満の小型ディーゼルで圧縮率14.8は世界一
  • 熱力学的には圧縮率が高い方が効率が高くなるが、マツダは逆に低圧縮比にして燃費を改善させた
  • 可変ジオメトリターボで排気流路を絞り、高温な排気の一部をシリンダ内に逆流させることで始動性を向上
  • アクセラに1.5Lディーゼルがあっても良いのでは

という感じです。圧縮率が高いのに燃費を改善できる理由としてはざっくりまとめると・・・。従来のディーゼルエンジンではNOx規制をクリアするにピストンが下がり始めてから燃料を吹いて発火させています。マツダのディーゼルは圧縮率が低いのでピストンが上死点にあるときに燃料を吹けるので、仕事量が多く取れます。また、圧縮率が低いとエンジンもそれほど丈夫に作らなくてよいので、部品重量を軽くできます。軽くできると当然燃費は向上します。さらに、部品が軽いとディーゼルであってもよく回るエンジンが作れます。・・・と、こういうからくりです。

燃料費で比べればハイブリッド車と同等、ということに関しては以前このブログでも書きました。

新型デミオはコスト面で優位性があるか

グレード 年間燃料費
ミライースG SA ¥31,891
AQUA L ¥30,270
デミオ15XD(?) ¥31,500
AQUA S ¥30,270
15XDTL(?) ¥31,500
アクセラHYBRID-C ¥36,364
アクセラ15S ¥57,732
アクセラXD ¥44,159

 

上記の表はカタログスペックの燃費で比較したので、実際のユースケースを考えるとむしろハイブリッド車よりも燃料費が安くなるケースもありそうです。ハイブリッド車は回生エネルギーをうまく回収できるようなシーン(ストップ&ゴーが多い市街地など)では、減速時のエネルギーを捨ててしまう非ハイブリッド車よりも優位に立てることが予想できますが、高速長距離巡航をしていてほとんどブレーキを踏まないようなシーンでは、ハイブリッド車であるメリットはほとんどないばかりか、モーターやバッテリの重量がむしろ足かせになってしまいます。で、高速度長距離巡航をするようなシーンではディーゼルに分があるでしょう。

マツダ「新型デミオ」:【ディーゼル】高速走行燃費は驚愕【39.1km/L】!【10/28】発売か?

上記記事にあるように、高速走行時の燃費は39.1km/Lという値が出て居るらしいです。ソースはディーラーに配布されているデータだそうです。このようなシーンではやはり純粋な内燃機関(&動力伝達機構)の効率での勝負になってしまうと思います。誤解を恐れずに言えば、田舎だったらハイブリッドよりもディーゼルの方が燃料費は安くなる、都市部はその逆、ということじゃないですかね。

アクセラに1.5Lディーゼルというのは面白いと私も思います。上記記事の筆者の方はこれを開発担当者に話したことがあるそうですが、「アクセラはスポーティーさを売りにしているので1.5Lでは力不足」と言われたそうです。

ただ、「新型デミオはコスト面で優位性があるか」という記事にも書きましたが、クリーンディーゼルという新しいエンジンを普及させるためには、コストを最重要視するようなライトユーザー層にも積極的に売り込んでいかなくてはならない筈です。デミオが1.5Lディーゼルを載せているのに1.5Lディーゼルのアクセラ・・・というとちょっと微妙な感じはしますが、装備を削って値段を十分に安く抑えたような車種があっても良いような気はします。

その2:【レポート】マツダ、新型「デミオ」に高性能な「マツダスピード」バージョンを検討中?

 

デミオに「マツダスピード」を検討しているとの記事です。以下、引用。

北米で買えるホットハッチといえば、フォード「フィエスタST」とフィアット「アバルト500」、そして「ミニクーパーS」くらい。残念なことに、フォルクスワーゲン「ポロGTI」やセアト「イビサ クプラ」、そしてルノー「クリオ(日本名:ルーテシア)RS200ターボ」の北米市場への導入はまだ実現していない。しかし、このホットハッチというカテゴリーは他の国では人気で、マツダもそこにニュー・モデルを投入してくるかも知れない。

なるほど。北米ではPolo GTIとか無いんですね。調べてみたらGolf GTIはあるそうです。

 2014年6月、北米でゴルフGTIは1927台、WRX/STIは2065台

で、ちょっと気になって2013年の北米自動車販売台数データからマツダ車種とGolfやMini Cooperあたりを抜き出してみました。

2013 U.S. Vehicle Sales Rankings By Model - Top 270 Best-Selling Vehicles In America - Every Vehicle Ranked

順位 モデル 販売台数
#46 Mazda 3(アクセラ) 104,713
#62 Mazda CX-5 79,544
#67 Ford Fiesta 71,073
#91 Mazda 6(アテンザ) 43,638
#96 Mini Cooper(計) 41,915
 Mini Hardtop 26,954
 Mini Clubman 5,155
 Mini Convertible 4,460
 Mini Roadster 2,806
 Mini Coupe 2,540
#121 Volkswagen Golf(計) 30,931
 Volkswagen Golf 16,023
 Volkswagen GTI 13,310
 Volkswagen Golf R 1,598
#131 Mazda CX-9 24,628
#165 Mazda 5(プレマシー) 13,884
#174 Mazda 2(デミオ) 11,757
#202 Mazda MX-5(ロードスター) 5,780

 

意外にも北米でデミオが売れているので、確かにマツダスピードのデミオが出たら面白いかもしれないですね。というか、マツダはこう見るとかなり頑張ってますね。あと、ランキングを見ていて気になったのがホンダ オデッセイが128,987台を売り上げて31位でした。海外でミニバンが売れているというデータをあまり見たことが無かったのでちょっと意外です。まあ、オデッセイはミニバンとは言っても日本でよく見るハイルーフ系のミニバンとは形がちょっと違いますけど。少なくとも、あのくらいのサイズの需要はそれなりにあるんでしょう。

もしマツダスピードのデミオが出る場合は、「エンジンは排気量が大きな自然吸気式ではなく、小さなターボエンジン搭載となる」「「ロードスター用に開発されたエンジンを採用するかもしれない」と予想されています。

ディーゼルのスポーツカー(スポーティーなモデル)というのはあんまり聞かないですし、ディーゼルエンジンは採用されないかもしれないですね。アクセラは上位モデルにディーゼルを持ってきているので絶対ないとも言い切れないような気がしますが。

スポーツカーでディーゼルがあまり採用されないのはおそらくフィーリングの問題が主となっているのではないでしょうか。綺麗に吹け上がるエンジンの音、振動、吸気音、回転数に比例して伸びていくパワー、そういうあたりが爽快感をもたらすのだと思います。ディーゼル特有の音や、回転数の伸びの鈍さはあまりスポーティーな雰囲気とはマッチしないでしょう。

一応、ル・マン24などではディーゼルが活躍しています。ただ、これも結局はレギュレーションがディーゼルに有利という側面もあるようですが。

ル・マン24時間の歴史 | 主役はディーゼル、そしてハイブリッドへ

まあ、市販車はタイムを争うような車ではないですし、乗る人間の大多数はレーシングカーとは無縁で、かつ、車の事を熟知した人間ではないです。ならば、ドライブフィーリングを重視したほうが乗ってる人は楽しいし合理的だと思います。