コロナのエアコンRCー2214を3か月くらい使ってみて

エアコンの選び方~コロナのエアコンRCー2214を買ってみた」という記事を以前書きました。今回は本格運用させてみての感想を書きたいと思います。

以前の記事には、下記のようなコメントを頂きました。

このクーラー、2か月前に購入し、寝室に取り付けてもらいました。しかし・・・とにかく音がうるさい。自動ルーバーが無いので、6畳の狭い部屋でも均一に冷えず、同じ部屋に寝ている主人は冷えすぎると言い、私は暑い。たった2か月で買い替えることにしました。二度とここの製品は買いたくありません。

私は今のところ買い替えたいと思うほどの強い不満はないですが、まあ不満はあります。以下、色々気づいてみたところを挙げてみたいと思います。

音がうるさい

先のコメントにもありましたが、うるさいですね。特に電源を入れてから数分はかなりうるさいです。もっとも、低価格帯のエアコンは総じてうるさく、このエアコンがほかの低価格帯エアコンと比べて特にうるさいという訳ではないような気がします(経験上)。私がこれまで使ってきたエアコンはすべて低価格帯(というか最廉価グレード)のエアコンだったので、このコロナのエアコンのうるささも初めは気になりませんでした。が、家についているもう一つのRAYエアコン(一条工務店のi-smartで標準でついてくるエアコン、長府製RCY-4037)と比較すると雲泥の差があります。

また、室外機がベランダにあるのですが、1Fまでこの振動音が響いてきます。エアコンがあるのは寝室で、かつ、寝室と居間に同時に家族が居ることは無いので今のところは困りませんが日中も響いてきたらやはりちょっと気になりますね。テレビの音などにかき消される程度ではありますが。部屋の隅で水槽のエアーポンプが小さく鳴っている・・・みたいな音量です。

ちなみに、RAYエアコンは仕様を見るとツインロータリーコンプレッサ搭載とあります。が、おそらく廉価機種はレシプロ式(ピストンが上下するタイプ)のコンプレッサがほとんどでしょう。物体がほぼ同じ位置でぐるぐる回るのと上下に振れるのでは明らかに後者の方が振動が発生しやすいです。振動が発生しやすいという事はつまりうるさいということです。

実際、RAYエアコンの室外機の近くに行くと本当に静かです。低負荷で動いている時は動いているかどうか分からないほどです。全開運転時もほとんど風切り音しか聞こえてこない気がします。

廉価機種で静かなコンプレッサが採用されないのは単にコストの問題でしょう。

余談ですが、2003年頃に入ったアパートにつけられていた長府製エアコン(型番は忘れた)の暖房運転時はうるさいという表現を超えて騒音のレベルでした。冷えないし暖まらないしうるさいしで最悪だった記憶があります。

再熱除湿が無い

廉価機種は再熱除湿機能がありません。再熱除湿とはいわゆるドライ運転の一種で、気温をなるべく下げないようにしつつ湿度を下げる機能です。一度冷たくした空気をヒートポンプや電熱ヒーターで再度加熱するので構造が複雑で、製品自体のコストも上がりますし電気代もかかる方法です(再熱方式にもよります)。

が、再熱除湿は体験してみると快適です。これを体験すると多少のコストは支払っても良いので再熱除湿を追加したいという気持ちになってきます。快適に感ずるのは、不快指数が下がるようなうまいポイントに気温・湿度を持っていくよう調整しているからなのでしょう。再熱除湿機能が無いエアコンでは機械の力を使って気温・湿度をそれぞれ別個に制御するのは難しいです。

一応、業務用だとデシカントという、シリカゲルのでっかいバージョンみたいなものを使って除湿する機能があったりするのですが、家庭用の製品では見たことがありません。大きさがある程度必要なはずなので、多分、今後も発売されないでしょう。

このコロナのエアコンをはじめとする廉価機種にも一応ドライ運転はついているのですが、これは「風量や冷却能力を制限した冷房」といった機能です。なので、やはり気温と湿度という二つの量を別個に制御することは不可能です。

私はもちろん再熱除湿が無いのを承知で買ったのですが、一度快適さを体験してしまうと欲が出てきますね。

冷房能力の細かい制御ができない

これも廉価機種は総じてこういう傾向がある気がするのですが、冷房能力を全然制御できていないです。それもそのはず、モーターがインバータでないのです。最近のエアコンであればまず間違いなくインバータモータを採用してると信じ込んで調べもしなかったのですが、これは正直失敗しました。

モーターがインバータで何が嬉しいかというと、モーターの回転数を調整できます。つまり、冷房能力をそれなりに調整できるのです。しかし、インバータでないと制御できません。つまりON/OFFしか選べないという事です。

もちろん、ON/OFFを繰り返すことである程度は制御可能です。が、でっかいリレーでバッチンバッチン切り替えるようなものなので、制御できると言っても限度があります。これが原因かはわかりませんが、「エアコンをつけると寒い、切ると暑い」という状況になり易いような気がします。

今のところこれが一番不満です。不満ですが自分の下調べが足りなかった結果なのでしょうがないです。あと数千円足せばパナソニックの廉価モデルが買えるのですが、今までパナソニックの廉価機種を使っていて満足できなかったので避けていました。まあ、廉価機種で比較すればいくらインバーターと言えども大差ないような印象も受けます。インバーター式のパナソニック廉価モデルも冷えすぎか暑いかの二極でした。結局、高等な制御をするためにはそれなりに高等な機械を積む必要があるという事でしょう。

電気代が掛かる(ように見えるけどトータルコストで見れば格安?)

細かい制御ができないので、スペック上の定格消費電力は変わらなくとも、実使用での電気代はインバーター式よりも増えると思います。

妻に聞いてみたところ、このエアコンの一番の不満は電気代だそうです。我が家には太陽光発電パネルがついており、その制御モニターから現在の家全体の消費電力が表示されるのですが、「エアコンをつけると0.8kWくらいに跳ね上がる。1Fのエアコン(RAY)はそういうことは無い」と言っていました。

RAYエアコンはDCモータですからPWM制御していると思われます。という事は当然ですがモーターのトルク調整にはそれなりの自由度があります。測ったわけではないですが、たとえば200Wで動くこともあれば1kWで動くこともあるでしょう。低負荷時に観察すれば当然消費電力は小さく見えます。

このコロナのエアコンにワットチェッカーを付けて観察すると、送風ファンのみ動作している時は20~40Wくらい、コンプレッサーが動いている時は500W後半になります。

ちなみに、5月から主に就寝時に6畳の部屋で作動させてきました。ほぼ毎日、ほぼつけっぱなしです。それで今のところ60kWhの電力を消費しています。夜間電力12.16円/kWhなので、昼間も多少つけていることを考慮してまあ16円/kWhくらいで計算してみると960円ですか。本当かな。なんかちょっと安すぎる気がします。まあでも、月の電気代は5~8月中は6000円前後を行ったり来たりしているのでそんな感じなのかもしれません。

まあ、エアコンの効き具合は家の環境によっても大きく左右されますし、比較対象も無いのでこれを持ってして高いとか安いとかは言えないでしょう。ただ、電気代はこの程度のオーダーではあるので、高い機種を買って低消費電力で運用するのと、安いエアコンを買って高い消費電力で運用するのとでは、やっぱり後者の方が安いと思います。

冷却能力は十分

冷却能力は十分ですね。もっとも、最近の家は断熱性が優れているので冷却能力自体あまり必要としないのですが。

まとめ

今回の記事を簡単に言えば、「高い製品と比べるとダメ」ってことです。まあ、そのRAYエアコンは希望小売価格45万の製品(自分で調べてびっくりした)で、対してコロナのエアコンは3万円を切るような製品なので、比較することがナンセンスなのかもしれませんが・・・。

今まで廉価製品を使い続けてきた人はそれほど気にならないと思います。でも高級品(というか廉価モデル以上の機種)を 知っている/知ってしまう と不満が続出すると思います。結局は値段から推して知るべし、という事でしょう。事実、Amazonのレビューなどを見ても評価は悪くありません。割り切って使うべき製品だと思います。

私はエアコンのプロではないのでよくわからないのですが、エアコンというのは値段と性能がしっかり比例するタイプの製品のような気がします。もし安いけどすごく良いというエアコンがあれば教えてください。

工夫する

「安いんだからしょうがない」で終わってしまってはつまらないので、いくつか私が行っている工夫を述べたいと思います。

1.寝る前に冷却しておく

これは寝室でしか使えないテクですが、その部屋に行く前に十分に部屋を冷やしているとやや快適になります。室温を下げても家自体の温度が高いと、設定温度まで下がってエアコンが停止(弱くなる)したときにすぐ室温が上がって暑くなってきます。あらかじめ、室温を十分に下げた状態を維持しておくと、家自体の温度も下がるのでそういうことが起きにくくなります。

が、所詮は「工夫」といったレベルで完全に解決できるわけでもないです。やらないよりはマシな気がする、という程度でしょうか。

2.ルーバーを一番上にしておく

前述のコメントでは「自動ルーバーが無いので均一に冷えない」と仰られています。最近の機種は温度センサーで暑いところを集中的に冷やしたり、均一に部屋を冷やしたりするなど色々頭の良い制御をしています。

この製品はルーバーを動かすモーター自体が無いので人間が指でルーバーをぐいぐい動かして調整します。なので、センサーがどうとか以前に、単純な首振り(スイング)すらできません。

ただ、一般に最も良いとされる風向きは水平もしくは上向きに固定することだと言われています。(センサーが付いている場合はセンサーに任せた方が良いと思います)

ダイキン 温度を下げるまえにやってみよう

で、私もルーバーを一番上になるような位置で使っているのですが、これで均一に冷えないということは今のところありません。あくまでも私の環境では、ということなので、部屋の形やエアコンの位置などによってはコメントで書いていただいたように局所的に冷たくなる位置ができるということは十分に考えられます。

 

なんか、今回の記事は不満が多いですが、まあこれが正直な気持ちですね。やっぱり良いものを知ると良いものが欲しくなってくるのが人間というもの。一条の家についてくる標準のRAYエアコンが無かったら私は不満なく普通に使っていたと思います。

ただ、ここで挙げたような不満が解決できそうな機種は6畳用でも10万前後するものが多いので、私は多分買い替えないと思います。別の部屋につけるエアコンはケチらず高いものを買おうとは思いますが。