マツダはミニバンに興味が無いしビアンテが嫌い

何ともひどいタイトルですが、タイトルのような旨をマツダ オーストラリアのmanaging directorであるMartin Benders氏が言っています。読んだら色々面白かったので取り上げてみました。ソースは以下。

Mazda not interested in the people mover segment

上記サイトに書いてある氏の言葉を意訳しますと以下のようになります。

マツダは、ホンダのオデッセイや起亜自動車のCarnivalのようなセグメント(ミニバン)には興味が無い。新しいオデッセイやCarnivalはちょっとしたムーブメントにはなるだろうが、それはマツダCX-9やトヨタのクルーガーなどといったSUVの売り上げには届かないだろう。しかも、SUVは今ピークを迎えてはいるが、それは一時的なものではない。

ミニバンのセグメントは年間の売り上げが1万台のオーダーだが、SUVは年間10万に達する。その中でもCX-9のような大型SUVは3~4万台ではあるが、それでもミニバンセグメントに比べたら3~4倍の規模である。

日本には3つのミニバンがある。MPV、Mazda 5(プレマシー)、そして醜悪な(only mother could love)ビアンテだ。

マツダは海外での売り上げが多い会社です。2014年1月~6月のデータを見ますと、国内販売121,499台に対して輸出が395,231台。このほかに海外生産154,385台があります。

世界中の売り上げ車種データを見比べましたが、ミニバンが大量に売れるのは日本市場の特異なところだと思います。巨漢がでっかい車に乗り込んででっかい道路を走り、大型ショッピングモールのでっかい駐車場に停めるような印象のある米国ですら、ミニバンはほとんど売れていません。

そんな中でマツダのプレマシーは日本国内と海外で展開されている数少ない車です。しかしながら、売れ筋の車種と比べると。国内では月間1000台を最近は切っているようです。米国では2014年1~3月期に大幅な売り上げ増を記録しているものの、過去最高の売り上げで2260台といった感じです。

MPVについては、実質の後継車がCX-9です。すでにSUV化していると言ってよいでしょう。CX-9も国内投入が報じられていますが、CX-9として売るのか、若干ミニバンっぽい見た目にしてMPVの名前で売るのか、CX-9そのままを「MPV」として売るのか、それともCX-9とミニバンっぽくしたCX-9の両方を販売するのか、いまいちよくわかりません。完全なる勘ですが、CX-9をそのままCX-9の名前で売るような気がします。

ビアンテについてはひどい言いようですね。国外と言えど自社製品なのだからもうちょっと気を遣ったらどうでしょうか。まあ、かくいう私もビアンテの顔は好きではないですが。only a mother could loveというのは、母しか愛せない、つまり、お腹を痛めて生んだ親くらいしか愛せる人は居ない(つまり醜悪な面である)という慣用句です。…だよね?あんまり突拍子もないことが書いてるのでちょい合ってるか不安ですが。

まあ、でも、うん。まあ・・・。うん。

ちなみにビアンテがなぜあのような顔になったのかというと。ビアンテというのは実はアクセラをベースにした車なのだそうです。あれをベースにしてハイルーフミニバンを作ろうと思った時に、どうしてもペダル位置を持ち上げることができなかった。なので、ハイルーフミニバンなのにドライバーの視点は低くなってしまう。するとボンネットを低くするしかないが、それだと見た目が美しくならない。ボンネットを低くしつつ、全体のデザインの整合性を確保するための解決策が、あの歌舞伎をイメージした顔だったそうで(記事)。

このあたり、記事を何度よんでも「ええ?どういうこと?」となって納得できないのだが、まあそういう事らしい。で、ビアンテの名前の由来は「Ambient(周囲、環境)」から来ているらしく、「乗る人みんなの生活環境の一部となり、楽しく快適な暮らしづくりに貢献する」という意味があるそうだ。なんかこれは無理やりすぎるネーミングな気がする。

私はAmbientと言われると思い浮かぶのはまずAmbient Occlusionというアリゴリズムですね。少ない計算量で環境光(⇔直接光)による柔らかな影を表現できる手法です。概要がとても良くわかる記事はこれでしょう。まあ何が言いたいかというと、そういう固いイメージがあります。Ambientという単語には。

あとは単純に日本語で書いた時の響きが良くない。「ビアン」テだぜ。「ビアン」テ。女二人で乗るには良くない車だと思うよ。まあ詳しく突っ込むのは避けましょうか。

話がそれました。で、ビアンテの売り上げは日本国内で見てもプレマシーの半分以下のようです。しかもビアンテは海外展開されていません。

私はここ最近、マツダのミニバンカテゴリがどう変わっていくかがとても気になっています。MPVはCX-9化しそう、ビアンテは売れてない、という状態であればやっぱり次に手が掛かるのはプレマシーなのではないでしょうか。次期としては2015年度末、つまり2016年初頭頃じゃないかと予想しています。

ただ、記事冒頭にあったとおり、ビジネスとしてはSUVを重視するでしょうから、少なくともCX-9(MPV?)の方が発売は先だと思います。ビアンテはどうなるかまだ判断が付きません。ハイルーフ系ミニバンは日本でしか売れない上に、日本でのハイルーフ系ミニバンはほぼトヨタの独壇場です。次に日産やホンダが入ってきていて、ミニバンカテゴリではマツダは泡沫・・・とまでは行きませんが、かなり弱いです。

そこにお金をかけてまた新車種を投入するかどうか難しいところですが、個人的にはもしかしたら残念ながらビアンテは無くなってもおかしくないのでは・・・という気もしています。そういえばベリーサというのもありますが、あれもどうなるんですかね?個人的にはCX-3とかぶるのであれも無くなるような気がしますが。

乗ってる人がいたらごめんなさい、あんまり興味ない車は適当な書きっぷりです。