いい電子書籍作成ソフトがあんまり無い件

以前から、私は「電子書籍出版するよー。100冊くらい買ってね。」と当ブログで書いてきました。

この電子書籍なるものは、もうすでにできてるんです。完成しているんですけど、Google Playのシステムが結構ダメダメで出版できないんです。それもあるんですが、EPUB形式(電子書籍フォーマット)を作成するツールで良いものが無いという根本的な理由もあるんです。

今回、出版するに当たり色々試行錯誤して分かったことがあったので、書いてみます。

電子書籍のフォーマット

電子書籍は配布元サイトの技術的仕様によってそれぞれ変わりますが、ほとんどがPDF形式とepub形式です。PDF形式は作成した時と全く同じ状態でどの端末でも表示できるという強みがあるのですが、逆に言えば端末の画面サイズや読む人の使い勝手に応じてフォントやサイズ、色、動作などを柔軟に変えたりということは出来ません。

このため、Google Play/BooksではPDFとepub形式の両方を提供することを推奨しているようです。

で、PDFのみを提供すると何がGoogle Playの中で起きるかというと、

  1. PDF中の全ページを画像に変換
  2. PDFからテキストを抽出

という二つの処理が行われるみたいです。で、前者の方は早くても数時間、遅ければ3週間という単位で待たされますし、その間の進捗具合はなにも表示されない(正しく受け付けたかどうかすら分からない)ですし、後者の方も全然うまく抽出できておらず、文字列がジグソーパズルのように散らばる、現代美術的で素敵な表示となってしまいます。さすがGoogle、著者も意図していなかった新たな付加価値を提供してくれるのですね。

まあ、PDFから人間が読んで分かるテキストフローを抽出するという処理そのものが本質的に難しいので、やはりアップロードデータはEPUBか、EPUB+PDFのどちらかにしなければならなそうです。PDFだけという選択肢はあり得ないと分かりました。

じゃあどうやってepubデータを作るの?

ここからが本題。じゃあどうやって作るのか・・・。いくつか方法はあります。

1.一太郎2014 徹を使う

MS-DOS時代からお世話になっているJustsystemの一太郎には、EPUBにエクスポートできる機能が備わっているそうです。さっそく体験版でやってみましたが、結論から言うと全然ダメでした。

そもそも、私の環境だと一太郎2014が正しく動作しません。起動するたび「環境設定をすべて元に戻す」などというツールを一度起動して環境をクリーンにしないと立ち上がりません。出来上がったEPUBデータも、リーダーなどで読み込めません。EPUBのバリデータにかけるとエラーがポロポロ出てきます。

変換できないならまだしも、変換しておいてバリデーションに引っ掛かる、さらにはリーダーでも開けないなんてのはソフトとして失格だと思います。設定を色々変えたり、書式をいじったりすれば正常に出力できるのだとは思いますが、そこまで試行錯誤してまで一太郎を使うメリットがあるかというと、ちょっと微妙です。ワープロソフトはWordを使っているので今更一太郎に乗り換えるメリットが私にはないですし、製品版でこの出来では買いたくないという気持ちになりました。

2.Adobe InDesignを使う

AdobeのInDesignを使うとこれもまたEPUB形式で出力できるそうです。ですがAdobe製品自体が高価ですし、どうせ使い方覚えるのに一苦労するのでしょうし、「InDesignがまともなEPUBを出力しないのは常識」と書いてある記事(下記)

EPUB編集ツール「Sigil」が苦境!? いったいどうなるの?

もあったので、試してすらいません。常識というくらいなのでまともなEPUBファイルは吐かないんでしょう。

3.Sigilを使う

前からこれを使おうと思っていたのですが、まあ、前述の記事にあるようにこれもまともなEPUBデータを吐かないそうです。アウト。オープンソースなので改造してみたらいい感じになるんでない?とも思いましたが、Qtらしいのでツーアウト。Qtなんて知らん…。

4.その他オンラインサービスやツールを使う

調べてみると、EPUBデータを作る色々なオンライン/クラウドサービスがあるようです。

EPUB作成ツール/サービス

が、いずれも独自書式を要求するものが多く、使うのが面倒そうです。食わず嫌いです。これ以上TeXみたいなことしたくない。

5.FUSEeを使う

日本製のオーサリングソフト。docxを読み込んでepubを作成できる。wysiwigで編集できる。コード知らなくても何も問題ない。これ良いじゃん!何々?有償?38000円・・・。解散。

6.LibreOfficeとwrite2epub拡張機能を使う

まともに動かない。ダメ。

じゃあ自分で作るしか・・・。

こうなってくる。

勘違いしないでいただきたいのは、上記に挙げたソフトが使い物にならないダメダメソフトだと言っているわけではない。タイトルで「まともなソフトが無い」などと言ったり、本文中でも「ダメ」などと連呼しているが、それはあくまでも私の用途(docxから変換できて縦書き対応できてEPUB3対応で無償)には合わなかったという意味です。決して各アプリ製作者様を批判してるわけではないです。まあ、一太郎はちょっとおかしいと思うけど・・・。

とにかく、私は幸いプログラミングの知識があるので、作れそうであれば自分好みのソフトを作った方が便利なのである。

ちょっと調べてみたところ、EPUBはXHTMLとCSS、フォント、画像などを固めたただのzipファイルのようだ。何とかなんねえかなー、と思って試行錯誤してみている今日この頃。

簡単に出版できると思ってたけど、全然ダメだね。