【一条】エアコン配管口事前施工(先行スリーブ)

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以前コメントがあったのでちょっと書いてみます。

私は家を建てるときにエアコンを一緒に設置しませんでした。その理由としては、

  • 予想外の出費(ソイルセメント地盤改良)があった
  • すぐに使わない部屋がある
  • なるべく後のモデルの方が高性能なはず

という感じです。

しかしながら、エアコンの取り付け穴(室外機へ至るパイプ類を通す穴)は開けておいて貰いました。これを先行スリーブと呼ぶらしいです。似たようなものに隠蔽配管先行配管というのがあります。言葉の定義で言えば、先行配管は「事前にエアコン用の配管を建築時に敷設しておくこと」で、隠蔽配管は「エアコン用の配管を見えない場所(壁内など)に隠して配管すること」を意味します。隠蔽配管と先行配管という言葉はごっちゃになって使用されているような印象をうけます。後付でエアコンを付けるために配管だけどうにかしておく、というシーンで使う場合は先行配管はまず間違い無く隠蔽配管でしょうから、まあ間違っては居ないと思いますが。今回の記事でも同義として扱います。

隠蔽配管のメリットは見た目に美しいことと、家の気密性能の向上です。設計時から配管位置を決めていれば当然ながら、後で「えいやー」でエアコン用の穴をホールソーで開けるよりは綺麗な施工にすることが出来ます。電気屋さんも家の詳細な設計図を見ながら作業するわけではないので、ある程度は「えいやー」で穴を開けざるを得ません。当然、途中まで開けて何かまずいことがあれば(構造上穴を開けると耐震性に影響する場所だった、配線などが埋め込まれていた)やり直しです。やり直しの場合は二つ穴が開くことになります。まあ、電気屋さんもプロでしょうから中々無いとは思いますが。

家側から見ると隠蔽配管はメリットが大きいのですが、エアコン側からすれば幾らかのデメリットがあります。まず、将来的に冷媒の規格が変わったときに追従できないケースがあること。さらに、意外に冷媒管の詰まりという故障パターンがエアコンに多いこと。どうも、変質した冷媒や冷媒が通る経路の何処かで錆が発生してそれが冷媒と一緒に冷媒管に流れたりするらしいです。もし壁内冷媒管の曲げられた箇所で詰まりが発生したらどうしようもなくなります。

先行スリーブは隠蔽配管と後で穴を開ける施工方法の中間に位置するような特徴です。施工メーカーが穴を開けますからトラブルが無いですし、エアコンの施工にも何ら制限がありません。

一条工務店では、頼めば先行スリーブは施工してもらえます。ちょっと前まではダメだったみたいですが、ユーザーからの要望が大きかったのでしょう。

私は、RAYエアコン(床暖房に付属している標準仕様で付いてくるエアコン)のみ隠蔽配管とし、あとの部屋はすべて先行スリーブを施工してもらいました。外側から見るとこんな感じになります。ハイドロテクトタイルを施工している場合は、これも施工時に綺麗にカットしてくれるので良い感じです。タイル貼り付け後はこんなに綺麗にカットするのは不可能でしょう。

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屋内側からみるとこんな感じです。

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外すとこんな感じ。一応断熱材が入ってますね。

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確か先行スリーブは追加費用無しで施工してくれたと思います。