2014年ミニバンをグラフで比較してみた

nenpisa

どんだけミニバンネタで引っ張るんだって感じですが、せっかくやったので載せてみます。

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比較した

色々な観点から比較検討してみましたので、書いてみる。

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上記は燃費とカタログ燃費(JC08燃費)と、e燃費.comから抽出した実燃費との関係を示したものである。実燃費の順位≒カタログ燃費の順位となっている傾向がある、とまでは言える。図中上半分はハイブリッド車を含めた場合。下半分はハイブリッド車を除いた場合だ。賢明な読者の皆さんなら大体おわかりかと思うが、下方に位置する車種ほどサバを読んでいる車種ということである。厳格に方法が定められた試験での結果ですから、などという言い訳は通用しない。消費者の皆さんはもっと声を大にして「カタログ燃費の数値なんか実際でないじゃないか」と怒るべきだ。

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もっと分かりやすいのがこれだ。よく「ハイブリッド車はJC08燃費からの乖離が大きすぎる」と批判されるが、全くその通りである。ハイブリッド車種は軒並み実燃費とカタログ燃費の差が大きい。さらに言わせて貰うと、カタログ燃費と同等のスペックをたたき出しているのはデリカD:5のみであるとはどういう事であろうか。私は「この車は20km/Lの燃費で走りますよ」と銘打って売られている車であれば、実燃費でも20km/L前後であって然るべきであると思う。ある程度の誤差は許容するとしても、±3km/Lくらいであって欲しいと思う。

で、現実はどうか。±3km/Lに全然収まる車がほとんど無いばかりか、全車種全部マイナス側に散らばっている。つまり、JC08の測定方法は10・15モードからマシになったとはいえども、まだまだ現実から乖離した前提条件で試験しており、全然ダメ。と、言い切って良いと思う。ユーザーもユーザーで「お前らは嘘つきか」ってもっと各団体やメーカーに怒るべきだと思う。

で、だな。ハイブリッドに混じってさりげなくプレマシーとかビアンテが乖離の大きい方に居るのはどういうことだろう。マツダさんにはもうちょっと正直な商売をしてもらいたかったと思うんだけどなー。僕は残念だなあー。

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次がパワーウェイトレシオの比較である。この値は小さければ小さいほど加速が良いということになる。が、あくまでも目安だ。実際はギア比やトルクカーブの具合などによって変わってくる。エクシーガ、ウィッシュ、ストリームはやはりどちらかと言うとワゴンに近い性格の車であり、かつ、3車種ともに走りへの拘りを広告しているというところもあり、高スペックとなっている。続いてプレマシー、オデッセイとなる。この2車種もどちらかと言うと走りへのこだわりをアピールしているだけあって、高めのスペックとなっている。

逆にヴォクシー/ノアのハイブリッドなんかはどういう事だろう。再三、これも当ブログで書いて来たことではあるが、プリウスよりも数百キロも重い車にプリウスと同じエンジンとモーターを載せるということがおかしいのだ。明らかに非力である。で、元が商用車のD:3は良いとして、フリードハイブリッドは何なんだろうか。やる気があるのだろうかヴィッツの1.3Lが95馬力で、フリードハイブリッドのシステム出力が99馬力なのだから、いかに無茶か分かるだろう。街中で乗るのだってパワー不足を感じるのではないか。いくらミニバンでハイブリッドで低価格がマーケティング上の強みになるとはいえ、俺はホンダさんにはそういう中途半端な事はしてもらいたくなかったなー。

weight

続いて重量。まず目を引くのがエスティマハイブリッドの2t弱。これはもうヴェルファイア、アルファード、エルグランドなどのクラスの重さである。エスティマハイブリッドが登場したのは結構昔だったと記憶しているが、この頃はさすがのトヨタハイブリッドシステムも軽量化が難しかったのだろうか。

また、これも繰り返しになるが、やはりこうして並べてみるとエクシーガは重い。他が2WDでエクシーガがAWDで比較しているためしょうがないと言えばしょうがないのだが、2WDの選択肢もあっていいんじゃないかとは思う。雪国でもない限り、普通に公道を走っているだけではAWDはオーバースペックな気がする。と、言ってしまうとスバルのアイデンティティが無くなってしまうのかもしれないが。

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次に小回り。幾ら家族が多いのでデカいミニバンが良いとは言っても、あまりに大きいと都市圏の狭い駐車場で何回も切り返したりとか面倒な思いをしなければならない。さらに、家族で運転するのは旦那だけでなく奥さんも運転しなければならないということも考えると、小回り性能に対するニーズも強いのではないだろうか。

上図で括弧書きしてあるのは最小回転半径である。縦軸が全幅、横軸が全長だ。どの数値も小さいほど小回りが効く。圧倒的に小回りが効くのは、まず間違い無くシエンタとフリードだろう。続いて、デリカD:3ちょっと開けてウィッシュ、プレマシーとなると思われる。こうしてみてみると、MPVが意外にデカイのでびっくりする。実際比べてみたわけではないが、そんな印象はない。

height

それで、ふと思って比較してみたのが全高だ。これをよく見てどう思われるだろうか。私は、自分の中での大きさのイメージの順位と、この全高で並び替えた順位がほぼ等しくなる。つまり、人間は無意識のうちに車の高さを「車の大きさ」として認識してしまっているのではないだろうか。デリカD:5/やセレナあたりは街中で見ると、「あれ、こんなにデカかったっけ」と私などは思うのだが、それは全高が大きく関与している気がする。

square

ちなみに、あまり意味は無いのだが前面投影面積も計算してみた。全高と全幅、つまりバウンディングボックスの一面の面積を計算しているので、実際の面積はこれよりも小さくなる。一応、前面投影面積は空気抵抗に響いてくるので、大きければ大きいほど高速走行時の燃費に影響する(速度の二乗で空気抵抗が大きくなるため)のだが、実際は他の要因のほうがウェイトが大きいので、それほど顕著な影響が出るわけではないだろう。

cost

最後に月あたりのコストを載せる。これは、以下の式を使って年間走行距離5000km、ガソリン代が160円という条件で計算した場合だ。

月あたりコスト = (車体価格+(年間走行距離/燃費)*1Lあたりガソリン代)/償却月数

ここに、重量税や保険などは含まれていない。

田舎などでストップ&ゴーが少なく、年間の走行距離がもっと伸びる条件であっても、大勢に差は無いだろう。なぜならば、このコストの98~99%は購入費用の減価償却分だからである。つまり、安いコストで車に乗りたいなら、安い車を買わなければならないのである。燃費が良かろうが悪かろうが、全体のコストには響かない。燃費を気にした方が良いのは、車をタダで貰うか、タダ同然の価格で中古車を買う場合で、さらに燃費が良い車と悪い車の選択肢があったという、かなり稀な場合に限る。

すでにこのブログでも、また、世間でも数多の人が指摘しているとおり、ハイブリッドカーはお得じゃないのである。浮いた燃料費分で初期コストを回収することは不可能である。

で、エスティマハイブリッド。お前は一体全体なんなんだ。何でそんなに高いんだ。もはや理解不能である。

まとめ

ミニバンについての記事を沢山書きましたが、これで各車の性格が大体明確になったのではないかと思います。あとは実車をみて、内装が良いとか、見た目が格好良いとか、荷物が積めるとか質感がどうだとかを検討すればよいでしょう。がんばれ。俺は寝る。