電動アシスト自転車Hydee. IIを買った

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嫁さんが欲しいと言っていたので、買いました。普段クロスバイクに乗っている私が乗ってみての感想などを記したいと思います。

競合車種

以下のような自転車が候補でした。

PAS Babby (YAMAHA)
baby
image from yamaha(PASS baby)

一番最初に電動アシスト自転車を作ったのはYAMAHAで、「PAS」という名前でした。PAS Babbyはその正統な流れを汲む後継モデルです。買おうとしていたのは写真のモデルよりも古いモデルでした。自転車のモデルチェンジは結構速く、電動自転車に限らずクロスバイクやシティサイクルなんかも毎年新しいモデルが出ている気がします。

見た目がかわいい、YAMAHAである、小径車である(20インチ)という点で候補に入れました。


bikke 2 e(Bridgestone cycle)
bikke2e
image from Bridgestone cycle(bikke)

うちの嫁さんが雑誌でこれを見て、可愛いという理由で候補の一つになりました。bikkeというシリーズの電動アシスト自転車になります。この自転車の特徴は何と言っても見た目です。チャイルドシートの柄やパーツの選択に多様な選択肢があります。公式サイトを見ると、サドル・チャイルドシート・グリップなどが変更出来るようで、水玉やボーダーなどの模様も選べます。見た目は他の自転車とは大きく異なり、かなり目立ちます。ただし、実売価格はちょっと高め(他のモデルよりも1万~2万くらい?)でした。

念のため補足しておきますと、デザインに拘って性能を犠牲にしているというわけではないです。詳しくは後述します。


HYDEE. II(Bridgestone cycle)
hydeeb
image from Bridgestone cycle(hydee. II)

今回買った自転車です。これも雑誌で見てうちの嫁さんが知ったそうです。26インチ車です。うちの嫁さん+ママ友の間ではデザインの評判が良いそうです。VERYとコラボし、「安全性を損なわずに徹底的におしゃれを追求」して多くの部品をゼロから再設計した自転車です。正直、私には普通に思えます。男と女では見てるポイントが違うんでしょう。たぶん。また、他とは違いマウンテンバイク用のタイヤを採用しています。

性能について

上記の競合車種の説明では、あえて性能には何も触れませんでした。と、言うのも、ヤマハとブリジストンの間では基本的に同じ電動アシストシステムを採用しているから性能(航続性能、アシスト力)はほとんど同じだからです。なので、ハンドルについているコントローラも両社間で全く同じですし、ブリジストン製の自転車のモーター部分には「YAMAHA」と書いてあります。にもかかわらず、ブリジストンのほうが全般的に値段が高いです。自転車屋の店員さんは「ブリジストンさんの方がブランド力がある」と言っていましたが、ヤマハだってバイクを作ってるんですからブランド力があるような気がします。

パナソニックは自社製のシステムを採用しているので、多少事情が異なってきます。しかし、パナソニックは今回検討対象に入れませんでした。基本的に私は「専業メーカーの製品の方が総合メーカーのものよりも優れている」と思っているためです。つまり、乗り物を造ってこなかったパナソニックよりも、長年バイクや車などの乗り物を造ってきたメーカーであるヤマハやブリジストンの方が、優れたノウハウや技術を持っていると思っているのです。それが正しいかどうかは分かりませんが、まあそういう気持ちであるというだけです。

26インチ車か小径車か

最近、子供を2人or3人乗せるような自転車はホイールベースをのばして小径ホイールを採用し、低重心にしているような設計をよく見かけます。乗り比べた感じだと、たしかに小径ホイールの自転車の方が安定しています。どんなにめちゃくちゃな運転をしても横転しない安心感はあります。ただし、普通の自転車のように体を傾けて曲がるのはしんどいです。基本的にハンドルを操作してカーブを曲がるような乗り方になります。また、小径車のほうが加速は良くなるはずですが、それもあまり感ずることが出来ませんでした。どちらかと言うと26インチ車のほうが軽快感を感じます。

また、小径車のほうがホイールベースが長いので、狭い駐輪場に入れたり出したりという操作はちょっと大変かもしれません。しかし荷物や子供を乗せていて、かつ、手で自転車を押すというケースでは重心が低い方が倒れにくいというメリットもあります。

と、色々書きましたが、結論としてはどちらも一長一短ありますが、その差は接近しているので大した違いではないという印象を持ちました。上記の長所、短所は「あえて言えば」という程度であって、乗っていれば気にならないと思われます。

決め手

私は「26インチ車のほうが(若干)軽快感があるのでそっちの方が良いのではないか」という意見で、嫁さんは「bikke2 eは高いのでHYDEE. 2にしようかな」という意見になり、結果、HYDEE. 2を買うことになった。しかし、上記であればどの自転車を買っても後悔しなかったとは思う。

乗ってみた

消費税増税前に買おうと思っていたのだが、在庫が近所の自転車屋になく、結局電車で20分くらい、車で40分くらい、距離にして16kmくらい離れている自転車屋から買うことになった。「軽トラ貸しますよ」と言われたが、乗って帰りたかったので乗って帰った。それでいくつか思った事を列挙したい。

遅い

すげえ遅い。車体が重く、アシスト力はそれほど強くない。向かい風だったせいもあるが、20km/h以上出すのはしんどい。これはHYDEE.2が特に遅いというわけではなく、子供を乗せるタイプの電動アシスト自転車の設計に共通している。つまり、スピードを出し過ぎるのは危険なのでスピードを抑制するような設計をしている。具体的には16km/hくらいを超えた当たりから急激にアシスト力が弱くなり、24km/h以上では完全にオフになる。完全にオフになると車体が重いのでそれ以上の速度を出すのが体力的にしんどい。

まあ、普通の使い方は広い歩道をゆっくり子供を乗せて走る、という感じになると思うので、実用上は何も問題ないと思う。20km/h以上の速度が出ないと不満を言う子育てママはたぶんいないだろう。

それに、遅いと言っても車で40分の道のりを一時間弱くらいで帰ってきたのだから十分すぎるだろう。アップダウンが激しい道ならばクロスバイクよりもむしろ速いと思う。

ブレーキが良い感じ

ブレーキは前輪がVブレーキ、後輪がローラーブレーキだった。Vブレーキというのはマウンテンバイクによく付けられるブレーキで、制動力がかなり強い。急激にブレーキを引くとあまりにも効きが強いので転んでしまう危険性がある。そういうブレーキだ。これを子供を乗せる自転車に付けるのは危ないんじゃないかとちょっと思ったが、安全性を高める工夫がされてある。

それは、前輪のブレーキワイヤーの中央に「パワーモジュレータ」という部品が接続されている。おそらく、この中には固いバネかなにかが入っている。この部品のおかげで、ブレーキレバーの引き具合が穏やかになるように制御されている。なので、Vブレーキであっても普通のブレーキのようにやんわりとした制御が可能になっている。

電池の持ちが良い

私が昔乗っていた初代PASと比べると、電池の持ちが格段に向上している。カタログスペックには40kmとか50kmとか走れると書いており、半信半疑だったのだが、おそらく実用上もその程度走っているのではないかと思われる。

アシスト力が強い

子供を乗せても一人で自転車に乗っているのと全くペダルの重さは変わらない。先に「アシスト力はそれほど強くない」と書いたが、つまり、これは余力を残しているのだろう。前輪にスピードセンサーが付いているので、子供を乗せたときは加速が鈍り、結果としてモーターがアシストする力・時間の積が大きくなってアシスト力が増すという感じになっているのだと思う。

安定性が強い

子供を乗せて、蛇行してみたり急加速急減速をしてみたりという運転をしてみた(もちろん、車が来ない道路で)。それでも特に転びそうになったりとか、滑ったりだとか、子供が落ちそうになったりだとか、そういうことはなかった。娘はアトラクションに乗っているかのごとく終始甲高い声を発して笑って居た。

子供の乗り降り

かなり大きなスタンドが付いているので、スタンドを立てている間であれば子供の乗り降りにまったく支障はない。とても安定している。ただし、子供を乗せたまま自転車を押して歩かなければならないケースだと、ちょっと不安定な気がする。しかし、不安定と言っても気を付けないと危ないというレベルではない。念のために注意しようと思う程度のことではある。

ダンシング(立ちこぎ)ができない

「そういう自転車じゃないから」と言われたらそれまでだが、立ちこぎすると危ない。フレームがねじれて酷く不安定なのだ。立ちこぎしなくても良いように電動アシストが付いているのだから、そもそも立ちこぎするケースというのは無いはずである。しかし、普通のシティサイクルやママチャリに乗っているのと同じ感覚で立ちこぎしようとすると危ないので注意。

結論

どのモデルにも共通することだが、子供を乗せて走る設計にちゃんとなっていると実感できる。すなわち、スピードが出すぎないようになっている、安定性を高くしている、しっかりアシストしてくれる。性能と安定性に関してはどのモデルもそれだけ完成度が高い。あとはもう気に入ったデザインのものを、予算の範囲内で買えばいいのではないか、と思えてくる。