就職活動日記 3月上旬

これは数年前、就職活動していた時の記録です。仕事を4年位継続したあと、振り返ってみてどうだったかも併記して、再度掲載してみたい。ちなみに、2009年4月入社。

3月前半

本格化・状況整理

ここから本格化してくる。この段階での候補は、通信A子SI、精密A子SE、精密B子SE、精密C子SE、精密D子SE、メーカーB子SEの4つ。精密は、すべて光学に強い会社である。 当初第一志望だった通信A子SIは、前述の理由により志望度が一番下に下がった。 要するに、練習台となってもらうこととした。そして志望順位1位が精密A子SE。精密Aは、自分が所有しているデジカメのメーカーでもある。そちらのソフトウェア開発事業を行う子会社。 最近、医療関連での製品の売り上げが伸びてきている。が、その業界でのシェアは世界的に精密Bが獲得しており、精密Aはそれを追い上げる形となっている。 追う側と追われる側なら、追う側で頑張りたい。という気持ちがあったので、志望順位1位が精密A子SEということに。2位以下ははっきりしない。

精密C子SEは光学に強いメーカーの子会社だが、精密Cは最近特に巨大化してきて事業を拡大している。SIをいつからかやり始めたようだ。特許数を見ても技術はかなり持っていそう。が、どうもソフトウェアの開発は、さまざまな子会社に分散されているようで、いまいち全体像がつかめない。精密C子SEは自社製品に組み込むソフトの開発等を行っているようだが、本社が品川にあるあたり、あまりハードウェアを触る機会がなさそうで、どうもよく分からない。つまり、精密Cは非常に立派な会社だが、精密C子SEを初めとする精密C子はどれもぱっとしないというか、 をやっているのかよく分からない。一番、自分のやりたいことに近いものを、ということで選んだのが精密C子SEであった。他の精密C子は、時間があれば説明会に出たかったが、日程が重なったのでやめることに。

精密D子SEはこれも光学だが、事業内容は精密Cとかなりかぶる。なので、ライバル会社と言っても良いだろう。おそらく、精密Cと精密Dを比べると精密Cのほうが総合的に技術力もあり、業績も良い会社だと思う。 しかしそれでもここを候補に入れたのは、会社FAQや、リクナビの企業ページが異様にしっかりしており、すべてのデータが曖昧な表現ではなくはっきりと数字で表記されていたこと。かなり印象は良い。 また、精密Dのソフト部門は、精密D子SEがメインになっているようだった。これも、やりたいことがソフトウェア、と決まっている自分にとっては良いポイントだった。 なので、親会社の立派さで言ったら圧倒的に精密C子SEであるが、やりたいこととしては精密D子SEが上のため、志望順位も限りなく1位に近い2位。 また、精密Dは某財閥の流れを汲んでおり、いくら精密Cが立派だとしても潰れることはないだろうと判断したからだ。

メーカーB子SEも、自社製品の組み込みソフトやコンシューマ向けPCに搭載するアプリケーションの開発などをやっている。メーカーBグループの中でも特にソフトに特化した子会社だろう。 親会社のメーカーBは、世界的な企業で立派。相当ご立派。知名度で言ったら世界的にもすばらしいと思う。が、個人的にはなんかそんなところが嫌。嫌嫌嫌。見た目にこだわってるような印象を受けて嫌。が、「プロジェクト単位で参加したりしなかったりできるので、かなりいろんな事をやれる」というのが個人的に非常に気になっていた。

後述:
私は今考えると、メーカーB子SEという会社も良かったな、と思う。いろいろ経験してわかったが、メーカーBがそもそも日本のメーカーではソフトに強いタイプだ。それはメーカーBが出す製品を見ているとよく分かる。いや、まどろっこしい。メーカーBとはソニーである。ソニーは日本のメーカーの中でもソフトに強いと思う。それは製品を見ていればよく分かる。私はソフトがやりたい。では、なぜこのときメーカーBを選ばなかったかというと、給料が年俸制だったから。これは正しいと思う。大企業で請負(グループ内)が多くて年俸制という会社は個人的に怪しいと思っている。なぜならば、仕事の総量を操作しづらい(つまりグループ内請負)ということは、無茶ぶりをされる可能性が高いということである。

筆記試験

メーカーB子SEが、SPI試験を受けろと言ってきたので受けた。いわゆるテストセンターで行うタイプの試験である。東北は会場が仙台にしかないので、仙台まで高速バスで行く。 高速バスで4時間30分。かなり遠回りのルートを通ったので、時間がかかる。普通に車で行けば3時間台でつくのにな。が、僕の車はもう車検が切れて廃車にしたので無理。 テスト自体は超簡単。9割はとれてる自信があった。というか、それくらい取っていないと人気企業じゃ厳しい、ということも聞いたことがあるが。 帰りも高速バスで4時間半。今日だけでバスに9時間。きつい。ここまでの出費は約7万7千円。

第1次説明会のたび

メーカーB子SE、精密A子SE、精密B子SEの説明会が、3月7日~10日の日程で入った。安い寝台列車で行くため、6日の夜にでて11日の朝に帰ってくるという感じだ。今回は、1泊3500円という激安ホテルに一泊し、あとは友達宅でお世話になることとした。

このあたりからか、腹に妙な湿疹が増えてきた。ベルトのバックルにあたるあたりが赤くなって痒い。風呂に入らないで寝台列車で帰る、という不衛生な環境が原因のような気がする。とにかく気持ち悪い。痒い。風呂に入りたい。

後述:

この湿疹は今でも続いている。アレルギーとかかも知れない。

ここで、大体、東京でどのように活動しているかを大まかに述べたいと思う。 僕は深夜バスか寝台列車で行くこととしていた。どちらも安いのだ。秋田よりだいたい往復1万6千円。 すると、朝7時前には上野か東京に着くことになる。この時間帯だと時間をつぶそうにも店がどこも開いていないので、マック、ネットカフェ等で時間をつぶすこととなる。 リクルートスーツが安物なので、しわを防ぐため必ず向こうで着替える。大体でかくてきれいなトイレか、ネットカフェの個室で着替える。 特に何日間も滞在することになると、メール等を送ったり受け取ったりしなくてはならないので、ネットカフェは非常に有用であることに気づく。 で、説明会が近くなればスーツに着替え、荷物をロッカーに入れ、出向く。夜は宿泊場所へ向かう。という感じ。

ちなみに、僕のように私服で出かけてスーツに着替える、という人はかなり少数のよう。僕はスーツのまま高速バスで寝たりしたくないの。嫌なの。 高速バスの酒臭いおっさんも嫌い。寝ぼけて突然立ち上がり、「お疲れさまーッス!」とか言うおっさんも嫌い。おっさんは全般的にマナーが悪いと思う。若い奴はみんな静かでマナーがいい。

後述:
これは大体どの場面でもそう。大体若者のほうがマナーが良い。マナー悪いのはほとんどオッサン。

メーカーB子SE会社説明会&座談会

はじめに受けたのが、メーカーB子SEであった。が、遅刻した。アクセスの概要に駅名しか書いてなかったら駅からすぐだと思っていたら、良く確認すると駅から徒歩30分とか、 ふざけたことが書いてあったのだ。歩いてたんじゃ間に合わない。
タクシーに乗ると、運ちゃんが「ここねー、品川に移ったはずだけど」と言って聞かない。そんなことは無い。ここから連絡がきたんだから。と、言い張る。 実際向かってもらうと、それっぽい建物が見えるが、「ここら辺なんだけどねー、もうちょっと向こうかな」等と言う。多分、今停車しているこのすぐ隣のビルじゃないだろうかと僕は思うんだが。

「このビルじゃないんですか?」というと、いや、違う。もっとこっちだ。などと言い、右折。その後も、「あれ~?おっかしいなー」を連発。いやな、カーナビ着いてんじゃないですか。carozzeriaが。使ってくれよ。と思ったが、結局ぐるぐるまわり、同じところに戻り、「やっぱここだね」と。だから言ったじゃねえか。ここだって。何で秋田から初めて出てきた俺がすぐわかるのに、タクシーの運転手であり、カーナビもつけてるお前がわかんねえんだよ。メーターは止めてくれてたのでよかったが。5分の遅刻。受付の姉ちゃんに案内してもらう。めっちゃかわいかった。この会社は顔で選んでるに違いない。

で、メーカーB子SEだが、昨年11月の合同説明会にて、親会社のメーカーBは非常に制度が先進的な会社であることがわかっていたが、 この子会社もそれを受け継いでいることが良く分かった。まず社員の身なりが大学生と変わらんからな。就活生のほうがしっかりしてる。ダメージ加工どころじゃない破滅的なジーンズにピアス。

さらにびっくりしたのが給料が異常。おそらく、この業界の平均の3割増しくらい近いような気がする。これを問うと、「完全実力主義ですので、家族手当や住宅手当は出ないんです。また、退職金もありません。その代わり、賃金が高いのです」とのこと。僕個人的には微妙。 なぜならば、日本人に実力主義なんて向いていないと思うからだ。それは主に、労働条件ことではなくて評価の方で。良く分からん評価で給料決められるよりは、ある程度堅くて、福利厚生がしっかりしていて欲しい。

業務内容の説明に移る。破滅ジーパンが自前のパワーポイントで説明する。
「私はぜんぜんプログラム打てなかったんですが、いきなりソフトを作らされました。早くから活躍できました。」
「最初打ったプログラムは、PCが起動したらウィンドウを出す、というだけのものだったんです」
「この会社は非常に先進的です。1日1分でも出社すればそれで仕事したことになります。結果さえ出せばよいのです」
「私は大体1日に3時間程度自分の勉強の時間を、就業時間から割きます」
「自分がやりたいプロジェクトにはいつでも参加できます。掛け持ちもできます」
・・・・等など、聞いてきて妙な気分になってきた。

つまり、僕はメーカーB社製のPCを触ったことがあるんだが、あれにプリインストールされているソフトは本当にひどい。見た目だけ綺麗で、妙なエラーが頻発し、時には起動すらできなかったりする。そうして妙な動作になったソフトを修復するため、僕は友達のPCを弄繰り回し、そのプリインストールソフトの設定ファイルを割り出し・・・・ということをやっていた記憶があるのだ。 何が先進的だ。たしかに環境は技術者ならばすばらしいだろう。自由にプロジェクトに参加でき、出社時間も適当で、勉強する時間も与えられる。まるでgoogleのようだ。しかし成果物はどうだ。まともに動かないじゃないか。僕はその経験からはっきりと腹が立った。

後述:

それでも日本のメーカーの中ではマシな部類です。日本のメーカー(家電・重電メーカー)はハードを重視しすぎてソフトを軽視する傾向がはっきりとあります。ソフトを本気でやりたいなら日本のメーカーに就職してはダメだと思います。私はソフトを本気でやりたかったですが、保守的な会社でぬくぬく生活したかったという気持ちもありました。

こんなちゃらい男が作ったしょうもないソフトが激重で、不便するのはユーザーじゃないか。何が先進的な会社だ。お前はキャリアと破滅的なダメージジーンズにしか興味が無いのか。

まあ、友達のPCにプリインストールされていたソフト、その1例だけをもってしてこう判断するのはどうかと思ったが、前述の通り、メーカーBは個人的にあまり好きではなかったので、説明会を聞いた段階で選考はやめることとした。最高の環境で最低のソフトを作り出す集団、という印象がついた。とは言いすぎか。僕だってそんなにたいそうなソフトつくれるわけじゃないもんな。とにかく、選考はもうやめる。筆記試験は受けてしまったが、テストセンターで受けた試験は他社の選考に使いまわせるので、無駄にはならない。

しかし、後で考えたらここは受けとけばよかったとおもう。なぜならば交通費を全額支給してくれるらしいから。 ほめられた考えではないが、そういうことをしないと地方学生は就活できないのです。これはご理解いただきたい。

後述:
これはホントそう。交通費出すのは会社で面接担当者じゃないんだから、少しでも勤める気がある会社がある会社なら、バンバン受けるべき。

精密A子SE会社説明会

次に受けたのが、本命の精密A子SE。 こちらの説明会は、大変印象がよかった。多少、社長が偉そうだったが、社長というのはたぶん実際偉いからしょうがないんだろう。僕にはよく分かりません。 特に、人事、説明する社員、これらはまるで営業みたいな感じで丁寧だった。後から思ったんだが、ここは丁寧すぎておかしい。

おそらく、受けにくる学生は将来顧客になるかもしれないから企業イメージを損なわないように、か、なにか言われているんだろうが、言ってしまえば軽薄。学生を将来の社員として見るわけではなく、大切なお客様としてみている。そんな感じがした。悪いことではないだろうが、感じ方は人それぞれだろう。 100人くらいの学生それぞれに、採用担当が名刺を渡しているのははじめてみた。

で、結果、特にパンフレットに記載されている以上の情報は得られなかった。しいて言えば、組み込みソフトだけでなく、SI事業もがんばっているようだった。くらいだった。

次の日は休み。しかし、泊めてもらった友達は休日出勤らしい。社会人は恐ろしい。晩飯だけ一緒に食べに行く。 僕はホワイトデーが近かったので、池袋でプレゼントを買った。

精密B子SE会社説明会

今回の滞在の最後は、精密B子SEの説明会である。こちらは、第一志望の精密A子SEとはライバル会社で、製品が競合している。現在の市場シェアは圧倒的に精密B子SEが獲得しているが、精密A子SEが追い上げてきている。

説明会は社長の話で終わった。社長の話はためになったが、世界情勢がどうとかという話で、だから我々は生き残るためにこうします。という話で終わった。 あとで確認したら、それはHPに乗っている社長からのメッセージと全く同一の話だった。つまり、新たに得た情報は一つも無かった。社長のありがたいお話があります、と経営陣がでてくるのも、まあ会社的には「わざわざ社長が来てやるんだぜ。感謝しろよ」って感じなのかもしれないが、学生にとっちゃ、お忙しいところ本当に申し訳ないんですけれども、経営陣の話なんて良く分からん。というのが本音ではないだろうか。 少なくとも僕はそうだ。売り上げがどうとか、経営状態がどうとか、そんな情報よりは実際どんな仕事をするのかを聞きたい。この業界なんて、どうせ潰れたって、どこかに吸収合併されて終わりなんだ。現場の話を聞かせてもらったほうがありがたい。

が、唯一新しく得られた情報として福利厚生や会社の事業状態がある。(こちらも、後でGoogle検索したらネット上で閲覧できる情報であったが)
こちらは、まず技術職でのキャリアパスがあるということ。また、世界規模超巨大企業と連携して技術協力しているということ。ということだった。 とくに、この超巨大企業というのは技術力もたいへんすばらしい会社で、こちらの社員と開発を共にしたりできる、ということだった。

その後、筆記試験があったので受ける。SPIだった。簡単だった。
精密B子SEの印象としては、まず社長の話はすごく論理的で納得できた。印象も良かった。しゃべり方は暗かったが。 が、やはりパンフレット以上のことはほとんど分からなかった、というのが本音だ。 パンフレットやHPに書いてあることなんて、学生は読みつくしてる。わざわざ時間を割き、費用をかけ説明会を行うのであれば、既存の資料をまとめなおすのではなく、面倒くさがらずに新規に作って欲しいものだ。そうでなければ意味が無いはずでしょう。

その後マックポーク2個を食い、寝台で帰る。疲れた。腹の湿疹がひどくなる。ここまでの出費は約11万5千円。

後述:
このときはマックポーク100円だった。今はマックポーク自体が無い。