中~小サイズのミニバンを比較する(2014年版)

中~小型サイズのミニバンを比較してみました。

(2014/7/31 大幅に書き直しました)

記事本文

背景

昔はスポーティーな車に乗っていた/欲しかった人も、いずれは大人になり、結婚をし、幸せな家庭を築いた。子供も授かり、そろそろ大きい車を買わざるを得なくなってきた。しかし、あんな車運転してて面白くねーよ、キビキビ走る車が欲しいんだよ。

・・・という諸氏の方々も多いと思う。そういう観点でミニバンを選んだ時、どういう選択肢が残るのか。今回はそれをスペック表を見ることだけで判断していきたい。なぜ試乗せずに決めるのか?そんな暇無いからである。悲しいかな、これが働くパパの宿命であります。毎日毎日お勤めご苦労様であります。

かなり偏見と個人的な意見を含む、私個人的なメモと言っても過言ではない感じに仕上がっている。いやいや、あんたの言うことはおかしいという場合は是非コメントを頂きたい。よろしく。

要求仕様

スライドドアであること:
駐車場で便利。スライドドアじゃなきゃミニバンじゃない。

車内がそれなりに広いこと:
それなりに広くなきゃミニバンじゃない。でも大きすぎると運動性が悪くなる。

中型サイズ以下であること:
個人的な好み。大型ミニバンのメリットがわからない。

300万以下であること:
パパは家庭を支えなくてはならないため、安い車を買うに越したことはない。車以外にもいろいろ金はかかるのだ。

長距離運転が楽であること:
パパは帰省で嫁子供を載せて長距離運転に耐えなければならない。他の全員が眠っていても、子供が泣きわめいても、ぢっと運転しなければならない。

燃費が良いこと:
燃費が良くなくては嫁さんの理解を得られない。経済的にも有利である。具体的にはカタログスペックで15km/L以上が理想。それ以下は、その他の性能(つまり加速性能、運動性能)とのトレードオフで考慮。

運動性能がミニバンにしては良いレベルであること:
セダンやクーペ並、とまでは言わないが、高速や峠のカーブで怖くない、不快なロールをしない程度には運動性能を確保したい。

加速性能がプリウスと同等以上であること:
今乗っている車がプリウスなので最低プリウスくらいは確保したい。速度ゼロからの加速よりも中速域からの加速を若干重視したい。(高速での追い越しや合流を想定)
働くパパが唯一胸躍る瞬間が、加速によって生ずるGを感じることである。大切。

高速を走っててうるさくないこと:
長時間運転してると耳がおかしくなる。

という感じで、具体的な車種を挙げて考えてみよう。

今回は、エルグランド、ヴェルファイア/アルファードあたりのクラスは最初から除外。なぜならば価格が高過ぎる上に車体もでかすぎるから。

エスティマ

中型~大型くらいのサイズ。うちの駐車場にはギリギリだろう。都内でちょっと乗り歩くくらいだと邪魔になるサイズかもしれない。最小回転半径は5.9m。

車重1,850kg、エンジンはV6 3.456L、280psに344N・m。PWRは6.61kg/ps。ミニバンとしての性格を考えるとオーバースペックすぎる気がする。いくらエンジン出力があっても1850kgでは鈍重なドライビングになるだろう。燃費は9.7km/L。高速を走って10km/L超えたらいいな、という程度だろうか?2.4Lモデルもあるが、こちらは170ps。PWRは10.88kg/psになる。いきなり貧弱だ。それでいて燃費は11.4m/L。お話にならない。

サスはフロントがストラット、リアがトーションビーム。トヨタお得意の組み合わせだ。おそらく車内スペースを優先させたいのだと思われる。乗り心地はあまり期待できないだろう。

価格帯は大雑把に2.5Lモデルが300万円~、3.5Lモデルが400万弱。

結論
なによりも重いの一言に尽きる。2.4Lモデルは貧弱。燃費が特別いいわけでもない。正直300~400万もこんな車にかけられない。

エスティマハイブリッド

中型~大型くらいのサイズ。駐車場ギリギリ。都内だとでかいかも。最小回転半径は5.7m。ハイブリッドモデルのほうが若干小回りが効く。エンジンが小さくて前輪の切れ角に余裕があるのだろうか。

車重は1,990kg、かなり重量級だ。エンジンは2.4L、150ps、190N・m。モーターは143ps、240N・m。システムトータルでは220psが出るらしい。PWRは9.04kg/ps、結構なかなかいいと思う。

燃費は18km/L。このサイズのミニバンで、燃費で敵う相手は居ないだろう。完璧である。

サスはフロントがストラット、リアがトーションビーム。トヨタお得意。乗り心地はあまり期待できないだろう。

価格帯は380~500万。高すぎる。話にならない。

結論

とにかく値段が高すぎる。燃費の向上分でこの価格がペイ出来るとは到底思えない。それに車に400~500万もかけるならばもっと他のことに使ったほうが有意義だ。話にならない。

MPV

やや大きめのサイズ。駐車場には入るだろう。都内で走らせるにはまだ大きいか。最小回転半径は5.7m。こんなもんか。MPVの横幅はかなりデカい。同サイズのミニバンで一番デカい。

車重はグレードによって幅が広い。

ターボモデルでは 1,840kg。エンジンは2.3L、245ps。PWRは7.5kg/ps。オーバースペックだと思う。燃費は10.2km/L。こんなもんか。
NAモデルでは1730kg、163ps、PWRは10.36kg/psとなる。欲を言えばもうちょっとパワーが欲しい。燃費は12.2km/L。燃費が本当に2km/Lの差ならターボモデルを選びたくなる。ちなみに、これらの燃費スペックは10・15モード燃費だ。

サスはフロントがストラット、リアがマルチリンク、加えてトーションバーのスタビライザーが付いている。元々運動性能に定評のある車なので、足回りはミニバンの中ではかなり良い方なんじゃないだろうか。MPVのドライビングフィールに関しては、各種レビュー記事を見ると結構良い印象のことが書いてある。

見た目は、ダサくはないが、ちょっと古い。車高が高めに見える。全体的に丸くて、なんかドングリに車輪を付けたような感じだ。最近のデザインに見られるような鋭角的な要素が無い。現行モデルが2006年にモデルチェンジしたときのものなので、かなり時間がたっている。落ち着いて渋いとは言えるかもしれない。嫌いではない。好きでもない。

価格帯は270~330万。マツダはやっぱ安い。すごい。

結論

いい車だが設計が古い。特に燃費が気になる。もしモデルチェンジしてSkyactivが載ったら再検討したい。

ビアンテ

大きさは中位。全長はMPVよりも長い4.7m。全幅は1.77m。細長い。ノア/VOXY、ステップワゴンあたりと似たようなサイズだ。駐車場はちょいきつい。都内を走らせるのもやや持て余すサイズな気がする。別に乗ったら慣れるだろうが、スイスイ駐車できるというサイズでもない。最小回転半径が5.4mである。この全長を考えるとかなり小回りが効く方ではないだろうか。ホイールベースが極端に短いとかなのだろうか。今回はホイールベースを比較しなかったためよくわからない。

車重は1660kg、エンジンは2L、151ps。PWRは10.99kg/psとなる。もっとパワーが欲しいところだ。燃費は14.8km/L、ミニバンでは良い方だ。

サスはフロントがストラット、リアがマルチリンク、加えてトーションバースタビライザーが付いている。いいんじゃないだろうか。ただし、足回りに金がかかっていてもビアンテの場合は全高が1.8mもあるので、重心が高いのではないか(カーブで不安)という気はする。

見た目はあまり好きじゃなかったが、結構走っているのを見るので、もう慣れた。名前がダサいと思う。もうちょっと何とかならんかったのか。Ambientから来ているらしいが、そもそもAmbientは単に「周囲」「環境」という意味なので、別に特別格好いい意味があるわけではない。

「乗る人みんなの生活環境の一部となり、楽しく快適な暮らしづくりに貢献する」という意味

wikipediaに書いてあったが、ちょっと無理矢理な解釈である気がする。

値段は222~280万あたり。安い。安い上に、マツダはかなり値引きを頑張る。実際買う価格でも差がつくだろう。(しかしリセールバリューも小さいと言われる)

結論

安さがとても魅力だ。パワー不足がちょっと気になるが、見た目もそんなに悪くないし、いい車だと思う。名前がダサいのが気になる。名前がもうちょっと格好良かったら・・・。

デリカD:5

大きめのサイズ。駐車場はギリギリか。最小回転半径は5.6m、意外に小回りが効く。デリカのいいところはディーゼルのラインナップがあるところだろう。日本で買える現行モデルのミニバンでディーゼルのラインナップがあるのは、デリカだけだ。

ディーゼルモデルの車重は1900kg前後。かなり重量級だ。エンジンはディーゼルターボ2.2L、148psだ。PWRは12.83kg/psでかなり悪い。しかし、1500rpm~2750rpmの広い範囲で360N・mものトルクを発揮する。実際に運転すれば加速感を感じるのではないだろうか。高速巡航時も、エンジン回転数が低くて済むので、静粛性対策がしっかりなされていれば、快適に運転できるはずだ。

ガソリンモデルでは1700kg(2WD)、150ps。PWRは11kg/ps。エンジンスペックだけを見たら、ガソリンモデルを選ぶ理由は無い気がする。

燃費はともに13.6km/L。ディーゼルは軽油が安いというメリットもある。

サスはフロントストラット、リアがマルチリンク。読売新聞か何かのレビューで運動性能が良いと書いてあった気がする。

価格は230~400万。ディーゼルの最安モデルは341万になる。欲を言えばもうちょっと安くして欲しいところだ。

見た目はオッサンくさくて私は嫌いだ。が、唯一のディーゼルのミニバンということを考慮すると我慢できるレベル。でもうちの嫁さんの印象は良かった。女性は意外とSUVを好む。

また、これを言ったら身も蓋もないのだが、三菱というところに引っかかる。過去大規模なリコールを何度も発生させたし、私自身、三菱車に乗っていた時期があるが、それはまー、故障が多発してひどいもんだった。その時にもう二度と三菱には乗らないと誓った。

結論

ディーゼルという点と、取り立てて大きい欠点が無いという点でいい車だと思うが、私は買わない。

エクシーガ

大きさはミニバンと言うよりはステーションワゴンに近い。全高1660mmは、ミニバンにしては低い。車内もそれなりに狭いだろう。これは個人的な考えであるが、そもそも車というのは車なのであってリビングではない。車内で動きまわるような事がそうそうあるわけではないので、全長は低くても構わないと思う。

最小回転半径は5.6m。水平対向エンジンでは横幅の余裕が無いため、タイヤの切れ角が取れず、最小回転半径は大きくなりがちという話を聞いた。でも他の車種とくらべて劇的に小回りがきかないというわけではない。

エンジンは2.5L NAと2Lターボがある。2.5L NAは173ps、9.24kg/psになる。まあ困らない感じだろうか。燃費は13km/Lとなる。2L ターボだと225ps、7.11kg/ps。オーバースペックだと思う。燃費は11km/Lとなる。私なら、燃費を考えて2.5L NAにするだろう。

サスはフロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーン。スバルなので運動性能が悪いということはないだろう。

見た目は限りなく「ダサい」に近いと思う。私はあんまり好きじゃない。

価格は230~300万。意外に安い。

スバル車の長所は何と言ってもアイサイトと水平対向エンジンだろう。動作速度域の広いアイサイトは長距離運転時の疲れをかなり軽減するだろうし、町中でも事故防止に大いに役立つ。水平対向エンジンは排気音が良い。振動も直列気筒エンジンに比べたらずっと小さい。

結論

かなり良い選択肢であると思う。長距離運転が多い使い方だとアイサイトはかなり魅力的だ。その他の性能も十分満足できるレベル。欲を言えばもうちょっと燃費を向上させて欲しいのと、デザインをなんとかしてほしい。

ヴォクシー/ノア

兄弟車なのでひとくくりにした。サイズはミニバンの中では小さめ~中位。元々5ナンバーサイズだったが、2014年のモデルチェンジで3ナンバーになるモデルがでてきた。最小回転半径は5.5m。小さめのサイズだけあって小回りが効く。

車重は1620kg、エンジンはハイブリッドモデルとガソリンエンジンモデルがある。ハイブリッドモデルは136ps、ガソリンモデルは152ps。パワーウェイトレシオはそれぞれ11.51kg/ps、10.52kg/psとなる。

私はプリウスに乗っているのだが、その印象からすると、ハイブリッドモデルはパワー不足だと思う。モーターはトルクがあるので、セッティング次第でトルクの山を前に持ってきて加速感を出すことは可能だと思うが、燃費を売りにしたモデルなので、そういうセッティングにはしないだろう。Pivotあたりが出してる、アクセルレスポンスを機敏にさせるパーツなんかをつければマシになるかもしれない。けれども燃費は悪くなるだろう。

肝心の燃費はハイブリッドモデルで23.8km/L、ガソリンモデルで16km/Lだ。当たり前だがハイブリッドモデルの燃費は圧倒的である。ガソリンモデルも良好な値だ。

足回りは当然のごとく、ストラット/トーションビームである。乗り心地は期待できない。

価格はハイブリッドモデルで290万、ガソリンモデルで230~280万といった感じだ。かなり頑張った値段設定だと思う。トヨタのハイブリッド車は基本的に値引きしてくれないので、そこも考慮に入れておいたほうが良いかもしれない。

ハイブリッドのミニバンで300万を切るのは安いように思えるが、そうでもない。別記事にも書いたが、私はハイブリッド分の価格差を安くなったガソリン代で回収するのは厳しいと思う。

見た目はあんまり格好良くない。

ノア/VOXYの良いところは、視界の良さだ。窓が大きく、目線位置も高いので圧倒的に視界が良い。かなり運転しやすいだろう。

結論

単純に乗り物としては良いと思う。コストパフォーマンスが良く、燃費も悪くない。でも車に趣味性を求めた場合ちょっと疑問符が付く。ミニバンに走行性能を求めるのがそもそもの間違いで、そんなもんは端から諦めているという場合は良いかもしれない。こちらの記事も良かったらどうぞ。
新型ノア(2014年式)を見てきた感想

オデッセイ

サイズは大きめ。駐車場はギリギリかちょっとはみ出すかくらいか。モデルチェンジして全高が高くなった。1.7mくらいらしい。最小回転半径は5.4m。大きさからするとかなり小回りが効く。

車重は1700~1800kg。エンジンはアブソルートだと2.4L直噴、190psだ。PWRは9.4kg/psとなる。十分な性能だ。燃費は13.6km/L。そんなもんか。

サスはフロントがストラット、リアが車軸式、スタビライザー(トーションバー)付き。車軸式ってなんだ?と思ったらトーションビームだった。ホンダはトーションビームを車軸式と呼ぶらしい。えっ、うそ?トーションビーム?そんなはずないと思ったら、今回のモデルチェンジからトーションビームを採用したらしい。それまではダブルウィッシュボーンだった。

この事について、以下のような情報を見つけた。

新型「オデッセイ」はなぜ超低床化しなければならなかったのか | MONOist

ホンダの説明員によれば、「ダブルウィッシュボーン方式やマルチリンク方式のリヤサスペンションで低床化するのは難しかったので、トーションビーム方式を採用した。しかし、トーションビーム方式も進化しており十分な走行性能が得られると考えている。例えば、ホンダで走行性能を重視した車両の代表とも言える『シビックタイプR』も、リヤサスペンションはトーションビーム方式だ」と説明する。

らしい。底床化のため。シビックタイプRがトーションビームだからオデッセイでも良い、という理由はどうも納得が行かない。全然タイプの違う2つの車でサスの設計を同列に語ることが出来るのだろうか?

私にはこの説明は「最近の室内空間が広いミニバンに対抗するために、ダブルウィッシュボーンには犠牲になってもらいました」というふうにしか聞こえない。そして、もしそうであれば、私は室内空間の広さを重視していないので、私にとっては劣化でしかない。

実際の乗り心地、運動性に関してはCar WatchにG EXグレードのレビューがあった。それを引用すると、

大きなボディーからは信じられないほど軽やかな身のこなしを披露する。(中略)とはいえ、さすがにワインディング路で元気よく走るとタイヤそのものがゴリッとよじれ、ボディーもそれに応じてゆったりとピッチングを始めながら、深く切り込んだステアリング操作には比較的大きなロールを許す。このあたりに不満を感じるのであれば専用パーツで足まわりを固めたアブソルートという選択肢もあるが、2、3列目シートの快適性だけを例にとってみれば、残念ながらG EXよりも2ランクは落ちてしまう。

ホンダ「オデッセイ」| Car watch

ということだった。

外観は悪くない。私は一世代前のオデッセイの外観がとても好きだった。落ち着いていて上質な感じがする。内装もとても好きだった。オデッセイの内装はかなり上質で高級感がある。乗った瞬間に違いが分かる。

しかし、前述のCar Watchを見るとこの内装の質感に関しても、「残念ながら期待値は低かった」とし、静電容量タッチパネルのエアコン操作パネルの操作感も悪いと書いている。実際問題、運転しているときにはボタンを注視できないのでボタンの凹凸があるというのはとても重要だ。タッチパネルなんかにしたら注視しながら操作するか、当てずっぽうで触りまくる以外方法は無い。タッチパネル式の操作方法は見た目が良い以外のメリットは無いだろうと思う。

価格は200万後半から350万くらい。私が思うに、オデッセイの魅力とは上質な内装とミニバンっぽくないスタイリッシュな形、それに高い運動性能だったと思う。これらがすべて失われたのに、この価格は高い。

結論

すでに述べたように、旧型の良さが新型になって損なわれたのならば選ぶ理由ははっきり無い。

というか、そもそもなぜミニバンは室内空間を広くする方向に進むのだろう?もちろん、ミニバン自体室内空間の広さを求める人が買うので当たり前といえばあたりまえだが、ものには限度があると思う。車というのは車なのであって、乗り物である。どれだけ上質な内装を持っていたとしてもリビングルームではない。長距離運転でも疲れにくいような最低限の広さがあれば十分なはずだ。室内高に関して言えば、乗り降りしやすいというメリットもあるが、それほど重要な要素だろうか?乗り降りする瞬間はほんの数秒なのだ。

そして室内高を高くすると、空気抵抗を低くするのも、剛性を高めるのも、重量を軽くするのも、サスの設計も、全部難しくなる。ときには妥協が必要になる。そこまでする理由があるのだろうか?私にはこの辺りが理解できない。

ステップワゴン

大きさは小さめ~中位。駐車場は大丈夫か。最小回転半径は5.3m。かなり小回りが効く。運転はしやすいだろう。

車重はグレードでばらつきがあるが、だいたい1690kg前後。意外に重い。大きさと見た目から考えたらもうちょっと軽いような印象であった。エンジンは2L、150ps。PWRは11.27kg/psになる。もうちょっとパワーが欲しいところだ。13.8km/L前後だ。こんなもんだろうか。

サスはフロントがストラット、リアが車軸式(トーションビーム)である。スタビライザーとしてトーションバーが付いているとある。乗り心地や運動性はそれなりだろう。多分。

価格は218万~200万後半。安い。

私が思うに、ステップワゴンの価値はこのコストパフォーマンスにあると思う。そこそこ大きくて、小回りが効いて、安い。それでいて、見た目もそんなに安っぽくない。そういう車だから、サスもトーションビームでなければならないのだ。

私としては、こういう設計思想は好きである。目的やユーザー層を限定して、ばっさりと落とすところは落とし、こだわるところはこだわる。それでコストパフォーマンスを高める。いいことだと思う。

感想

私自身、ステップワゴンは結構好きな車だった。友達の兄ちゃんが初代ステップワゴンに昔乗っていて、あんだけでかいのに5ナンバー、それでいて安い、というのはかなり良いんじゃないかと思った。ただ、町中でステップワゴンが沢山走ってるので、もうちょっと人が乗らないような車がほしいと思うところはある。

いい車だとは思うが、長距離を運転するのに特に楽だとかそういうメリットは無いので、選択肢からは除外される。

セレナ

兄弟車にスズキのランディがいる。大きさはステップワゴンと同じくらいだろうか。小さめから中位くらい。最小回転半径は5.5m。がんばってる。

車重は1600~1700kg。ハイブリッドモデルがある。ハイブリッドモデルはエンジンが147ps、モーターが2.4psとなる。えっ、2.4ps?バッテリは鉛酸電池と書いてある。えっ、鉛蓄電池?

そう、これはハイブリッドモデルとか言ってるけど、その仕組は発進時にセルモータを回してアシストするというものである。

諸元表をもうちょっと詳しく見ると、2.4ps、1.8kWと書いている。セルモータには200Aくらいの電流が流れると聞いたことがあるので、大雑把に計算して12V×200A = 2.4kWくらいの出力があるのだろう。それに対してこいつのスペックが1.8kWということは、普通のセルモータのスペックしか無いということだ。

ふつう、こういう簡易的なハイブリッドシステムはエネルギー回生システムと呼ぶ。もしくは、マイクロハイブリッドとか。ハイブリッドと呼ぶにはあまりにも小規模な仕組みなので、普通はハイブリッドとは呼ばない。

まあ、厳密に言えば、「S-HYBRID」と言っている。一応誇大広告にならないように「シンプルなハイブリッドですよ」と銘打っているのだが、一般消費者が「S-HYBRID」と聞けばこれはハイブリッドなんだと解釈するだろう。

同様の技術はいくつかある。スズキは「ENE-CHARGE」、マツダは「i-eloop」などと表現しており、ハイブリッドという言葉は使っていない。日産の「S-HYBRID」はすごくマーケティング戦略的な側面を感じる。実際、発表された時も「ハイブリッドミニバンです」と宣伝していたと記憶している。

話を戻してPWRは10.88kg/ps。悪くないがもうちょっとパワーがあってもいい気がする。燃費は16km/Lでミニバンとしてはかなり良い方だ。これ以上パワーが合ってもせっかくの売りを損なうことになるので、これがベストなバランスかもしれない。

サスはFFの場合、ストラット/トーションビームで四駆の場合、ストラット/マルチリンクだ。

見た目は好きじゃない。

値段は220万~300万強。かなり安い。散々バカにしたが、この値段で16km/hというスペックを考えると、燃費重視な人にとってはかなりコストパフォーマンスが良い。

感想

結構いいんじゃないかと思う。値段も安く、燃費もいい。ミニバン売上No.1!!と騒ぐだけのことはあると思う。

ただ、私にはどうもこの「ハイブリッドシステム」が受け入れられない。私にとって車とは趣味の要素も多分に含んでいる。そういう観点で見た場合、それぞれのスペックも重要視する。たとえば、サスなんかが代表例なんだけど、なんぼ良いトーションビームのサスであっても、トーションビームという事自体が萎える要素なのである。たとえ字面だけの意味のないスペックだったとしても、マルチリンクとか、ダブルウィッシュボーンとか書いていることに意味があるのである。趣味なんだからそのくらいはこだわっていいはずだ。

その考えからすると、このハイブリッドシステムなんかは絶対に受け入れられない。ましてや、プリウスからの乗り換えでこんな車を選べるはずもない。

ウィッシュ

大きさは小さい。ミニバンというかステーションワゴンに近い。この辺り、定義が曖昧な気がする。3列でスライドドアならミニバンなのか?
駐車場は楽に入る。都内で運転するのにも何も苦労しないだろう。最小回転半径は5.2~5.4m。

車重は1400kg前後。他車種と比べるとかなり軽いが、サイズから考えると当然とも言える。エンジンは2Lと1.8Lの2モデルがある。それぞれ152psと143ps。PWRは車重も異なってきて、9.34kg/psと9.44kg/psになる。燃費は14.4km/L、15.8km/Lとなる。正直、この2タイプのラインナップは差異がなさすぎて存在意義がよくわからない。

燃費は悪くはないが、中型のミニバンと比べるとずっと軽いことを考えると、もうちょっとあっても良いんじゃないかという気になってくる。調べてみたら、これに乗っている3ZR-FAE(2ZR-FAE)というエンジンは基本設計が結構古く、初代は2007年のノア/VOXYに乗っていたと書いていたので、そういうことも関係しているのかもしれない。

サスは、1.8Lの場合はストラット、トーションビーム(スタビライザー付き)、2.0Lはなんと、ストラット/ダブルウィッシュボーンである。調べたら、WISHは元々セダンに負けない運動性能を持つ車というのが売りだったらしい。知らなかった。でも、グレードを下げたらトーションビームになる。なんでだ!そもそもサスって方式の違いというレベルから替えれるようなもんなのか?

値段は185万~250万。かなり安い。

見た目は個人的にそれなりに好き。スライドドアが無いので、どちらかというとステーションワゴンの部類かもしれない。

感想

個人的にサスがダブルウィッシュボーンなのがいいと思う。欲を言えばもうちょっと燃費性能があったらいいな、と思う。値段がかなり安いのも高評価だ。実際に乗ってみて良さそうだったら買ってもいいかな、と思えてくる。

プリウスα

大きさは小さめ。プリウスよりもちょっと大きいくらいか。最小回転半径は5.8m。もうちょっと小回りが効いて欲しい気がする。

重量は1,480kgくらい。システム出力はプリウスと同じ130psだ。車重はプリウスよりも100kgくらい重い。PWRは11.38kg/ps。プリウスよりも若干加速は悪いだろうが、1~2人分くらいの搭乗者が増えたくらいなので、あまり気にならないだろう。

サスはストラット/トーションビーム。まあこんなもんだろう。

見た目はプリウスとあまり変わらない。嫌いではない。

後部座席の乗り心地はたぶんかなり悪いだろう。プリウスとほぼ変わらないサイズで7人乗りはよくやったと思う。

スライドドアが無いのでそもそもミニバンといえるかどうかよくわからない。

結論

「とりあえず3列シートのプリウスを用意してみた」感が半端ない。もうちょっと真剣にやってほしいと思う。

ストリーム

大きさはかなり小さい。3列目シートが後方の結構ギリギリな位置にまで張り出している。荷物はあんまり載らないだろう。最小回転半径は5.5m。こんなもんか。

車重は1460kgくらい、1.8Lと2.0Lがある。面白いのが、2.0L CVTモデルのほうが燃費が良いし最高出力も高いのだ。1.8LはトルコンのATしかないので、その差だろうか。1.8Lモデルが140ps、13.2km/L、2.0Lモデルが150ps、14.2km/Lとなる。

2.0LモデルのPWRは9.7kg/ps。まあ困らない感じだろうか。

サスはストラット/ダブルウィッシュボーン。公式HPには「走りへのこだわり」と題したページが有る。要約すると、1.低重心である、2.ダブルウィッシュボーンである、3.i-VTECエンジンである、4.ミッションが良い、5.アクセル電子制御が良い、6.リアルタイム4WDが良いということのようだ。

それぞれの謳い文句は、まあ、広告なので話半分に効いておくことも必要だろうが、このように走りにこだわっていると大々的に表示しているのは、それなりに足回りにお金をかけているということの証でもある。この点は重視しておくべきだ。

見た目はかなり好きだ。昔からストリームの見た目は好きだった。

価格は190万~250万くらい。かなり安い。

ストリームもスライドドアが無いので、どちらかというとステーションワゴンの部類かもしれない。

まとめ

走行性能はおそらく良いだろう。燃費もそこそこ良く、値段がかなり安いので、ランニングコストを含めたトータルコストもかなり安く済むだろう。見た目も格好良いと思う。

ただ、荷物を積むスペースが小さすぎるとは思う。が、しかし、安易にサイズアップして燃費、走行性能、価格等を犠牲にしても中途半端な車が出来上がってしまうだけなので、これはこれでいいと思う。かなり有力な選択肢の一つだと思う。

プレマシー

兄弟車に日産のラフェスタがある。大きさは小さめ。ストリーム等と同等だ。最小回転半径は5.3m。これはかなり頑張った値だと思う。

車重は1490kg。プリウスα、ストリームと同じくらいだ。出力はSKYACTIVEモデルで151ps。PWRは9.86kg/psとまあ困らないという感じだろうか。燃費は16.2km/Lでかなり良い方だ。

サスペンションはストラット/マルチリンクにスタビライザー。ストリームと同じく、走りを全面に打ち出した広告をしているので、それなりにお金をかけているのが推測される。

見た目は結構好きだ。鼓動デザインだったらもっと良いと思う。

サイズが小さいので、これもストリーム、プリウスαと同じく、3列目シートの乗り心地は良くないだろうし、荷物もあんまり乗らないだろう。(この後、実車を見に行いったが、そのとおりだった)

価格は195~235万。きっとマツダのことだから、値引きもいっぱいしてくれるんだろう。さすがマツダ、ぶっちぎりに安いぜ!

まとめ

ストリームとかなり性格が似ている車だ。明確に違うのは燃費くらいだろうか。それでも、実燃費で言ったらあまり差は無いかもしれない。

デリカD:3

大きさは小さめだが、高さが結構ある。最小回転半径は5.2m。全長も短いのでこんなもんだろうか。

車重は1350kg、エンジンは1.6L 109ps。PWRは12.38kg/ps。そもそもこの車重に1.6Lエンジンというのは明らかに力不足だと思う。燃費は12.8km/L。1.6Lで1350kgだったら、もうちょっと燃費が伸びて欲しいところだと思う。

サスはストラット/リジット。つまりド・ディオン式か。

見た目は商用車みたいで嫌い。値段は194万。

まとめ

D:5はディーゼルを積んでいるなど、魅力的な要素が結構あったが、D:3ははっきり言って何にも魅力を感じない。というか、基本的にD:3は元がNV200というあたりから分かるように商用車なので比較すること自体がおかしいのかもしれない。

シエンタ

大きさはミニバンとしては超小型。ミニバンと言っていいのかよくわからない。最小回転半径は5.2m。サイズを考えたらもっと小回りが効いてもいいような気がする。

車重は1,230kg、エンジンは1.5L、110ps。PWRは11.18kg/psで、まあ、こんなもんだろう。

サスはストラット/トーションビーム。

見た目は、いっちゃ悪いが、外も中も安っぽいと思う。値段は160~200万。

まとめ

超小型ミニバン。スライドドアで7人乗りが欲しいけど、大きい車は運転できない、駐車場に入らない、などという事情がある層がターゲットな気がする。以上。魅力は感じられない。

フリード(フリードハイブリッド)

これも超小型ミニバン。最小回転半径は5.2m。

車重は1300~1400kgくらい。ハイブリッドのほうが重い。エンジンはガソリン・ハイブリッド共に1.5L。ガソリン車の場合は118ps、PWRは11.18kg/ps。もうちょっと欲しい。これで燃費は16km/Lくらいになる。

ハイブリッドの場合は、エンジンが88ps、モーターが14psで、システム全体で98ps。PWRは14.28kg/ps。モーターは低速からトルクがあるので多少はマシだろうが、それにしても、これはちょっと非力すぎるのではないだろうか?

サスはストラット/ド・ディオン。スタビライザー付き。

見た目は嫌い。なんか品がない。

まとめ

シエンタと同じ層がターゲットだろう。「サイコーにちょうどいい」がキャッチフレーズだった。しかし、シエンタもそうだが家族で乗るにはちょっと狭いと思う。少なくとも私の用途では狭い。展示車を見たことがあるが、イメージ的にはフィットに毛が生えたくらいの広さという印象だった。子供一人に大人二人であれば十分なサイズだとおもうが、子供が二人になって遠出するなどというケースではちょっと狭いような気がする。

総論

以上、いろいろ見てきた。私的に印象(候補)に残った車種を考察したい。
・・・と思ったけど長くなったので別の記事で。

 

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3件のコメント

  1. ゆるゆる より:

    こんにちは。たまたま記事を見ました。
    私は14F末には新車ミニバンの購入を予定しています。
    今は日産リバティー。13年目で十分乗ったかなと思います。
    ここ4~5年くらい、ナビやエンジン含め何点か不具合あり、今の燃費(普段通勤、街乗りで7km/lくらい)にも飽きてきた感じ。
    次もスライドドアミニバンで、小~中型、諸費用込みで200万円台前半、今よりも燃費が良い。これらを満足できる車を検討中です。
    withpopさんの記事はとても参考になりました。
    身長が小柄、平日は殆ど通勤用途、休日の2~3割(?)家族(4人)で出かける、という状況から、大型、ハイルーフミニバンは対象外。
    シエンタ、フリードも考えていますが、動力性能、外観的には微妙。
    ラフェスタ、プレマシーが無難かな...。

  2. ゆるゆる より:

    (追記版です)
    こんにちは。たまたま記事を見ました。
    私は14F末には新車ミニバンの購入を予定しています。
    今は日産リバティー。13年目で十分乗ったかなと思います。
    ここ4~5年くらい、ナビやエンジン含め何点か不具合あり、今の燃費(普段通勤、街乗りで7km/lくらい)にも飽きてきた感じ。
    次もスライドドアミニバンで、小~中型、諸費用込みで200万円台前半、今よりも燃費が良い。これらを満足できる車を検討中です。
    withpopさんの記事はとても参考になりました。
    身長が小柄、平日は殆ど通勤用途、休日の2~3割(?)家族(4人)で出かける、という状況から、大型、ハイルーフミニバンは対象外。
    ただ、年に何回か自転車の運搬(26インチ、新車購入or不具合時店まで運搬)、大型ごみの運搬(クリーンセンターまで)があるかも。
    シエンタ、フリードも考えていますが、動力性能、外観的には微妙。
    ラフェスタ、プレマシーが無難かな...。

    1. withpop より:

      こんにちは。コメントありがとうございます。
      役に立ったのであれば私も嬉しいです。

      ミニバンの選択は私もまだ悩んでいます。
      帰省時に多くの荷物を抱えて帰ってたりするので、室内スペースが広くて荷物が積めるのも
      ありがたいと言えばありがたいんです。でも一年のうちの数日のためにその他を犠牲にするのも変なので…。

      リバティー13年目はすごいですね!うちの実家で昔、いすゞのジェミニを23万kmまで乗ってましたが、
      あれでも13年は持たなかった気がします。

      私もプレマシー(ラフェスタ)がバランスがとれていていい気がするのですが、
      消去法からくる「無難かな」という感じなんですよね。確かに。
      なので、やっぱり時期プレマシーを待ってみようかな〜なんて思ってます。
      いつになるかわからないのがネックですが…。

      また、ミニバンの比較記事を書いていまして、近日中に公開するとおもいますので、
      よろしければまた見てやってください。

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