俺の人間観察日記

昨今、私がいろんな人を注意深く観察した結果、面白いと思った事などを記します。

転んだヒゲ

先日、交差点で横断歩道の信号が青に変わるのを待ってると、横から自転車に乗った男がやってきて、わざわざ俺の真ん前にさっそうと進み出て、キッってブレーキを掛けて止まった。俺はイラッときた。

この状況がうまく説明できないのだけど、頑張って書いてみるね。

その交差点は結構狭い割に交通量が多く、歩道も狭い。で、俺は足遅いやつの後ろを歩くのが嫌だから、なるべく前に進み出て、これで俺の前に進み出て待ってる奴は居ないだろう、くらいのレベルまで車道に接近していた。だから俺の前には高速で移動する車がビュンビュン通っているのであり、普通、その前に進み出る奴は居ないのだけど、そこをあえて前に出た男。そいつの顔をよく見ると、バイク用みたいなサングラスをかけて革ジャンを着て、木村拓哉みたな髪にヒゲを生やしてヒゲまでしっかり染めてるのであって、ほんで、安っぽい折りたたみ式のチャリに乗っていて、さっそうと乗りこなしてる俺、カッコイイ。マジパネェ。超シティボーイ。ヤングマガジン。みたいな涼しげな顔をしている。そういうところがイラッときた。

信号が青になると、その木村ヒゲ、さっそうと横断歩道を渡った。しかし、木村ヒゲは法律を律儀に守るわけではない、アウトローとまでは行かない間でもチョイ悪なイケメンであるので、横断歩道とは全然違うところを走って行く、すると、建物の影で死角になっているところから車が飛び出してきて、へんなところを走っていた木村ヒゲに気付き、急ブレーキを踏んだ。

木村ヒゲは突然車が飛び出してきたのでたいそうビビり、大きく蛇行してそれを避けた。が、必要以上に蛇行したため、歩道にうまく入れる角度で横断歩道を横断できず、これもうまく言えないんだけど横断歩道の縁石にかなり浅い角度で侵入した。
そしたら今度は、歩道の向こうから別のチャリが来たのであり、木村ヒゲは完全にパニック、何を思ったのか笑顔のままゆっくり横断歩道脇の垣根に突っ込み、スローモーションのようにゆっくりと転んだ。その瞬間、あのサングラスがはずれ、魚みたいな死んだ目を見開いて苦笑いしている顔が現れ、その表情たるや、まるで英語全然わからんのに外人に喋りかけられて困ってる、みたいな情けない顔で、すげー面白かった。あれは相当恥ずかしいぜ。

優しいおっさんがかけより、「だっ、大丈夫かい!?あんた。」とか言っていて、木村ヒゲは、ええ、まあ、みたいな、これまたなっさけない声を出しているのである。俺は笑いを必死にこらえながら、液体窒素のように冷たい目で木村ヒゲを見つめ、「あなた何してるんですか?恥ずかしくないんです?すごく往来のじゃまになってるんですけど。さっさと退いて欲しいんですけど。ほんと汚いヒゲですね。便所たわしみたい。近寄らないでいただきたい」みたいな感じを醸し出しつつ、さっそうと歩き去った。

こうやって私は日々、人を見下し相対的に自分の地位を確保しているような、素晴らしく器の小さい人間であります。

すき家で説教

私はとってもすき家が好きなのであって、好きで好きでたまらないので、マジですき家がすき家で好きだって常々言ってるので、みなさんきっとご存知のはずでございましょう。

こないだもすき家に行った。新しい家になってから、新しい家に最も近いすき家に行ったのである。

いろいろ観察する。客層はサラリーマンと学生が1対1。店員の元気が良い。店員は多分大学生のバイトが多い。でも大学生の割に無駄話もせずまじめに働いているので偉いと思う。挨拶もハキハキしているし、声もでかくて威勢がいい。店長の指導が行き届いているのだろう。

とりあえず、ねぎ玉牛丼のつゆだくにしてくれ、と頼む。出てきたつゆだくの量を見ると、なんか思ってたよりもつゆだくでない。たぶん、すき家のつゆだくオーダーのつゆだく量はマニュアル化されていないのだと思う。とにかくばらつきが多い。ぜひともつゆだくファンのために、ベストなつゆだく量を規定してマニュアル化してもらいたいところだ。

ほんで、左側にやけに大声で喋ってる3人がいるなあ、と思ってみてみると、男、女、女。年齢からいうと20代後半、俺と同い年くらいだ。なにやら真ん中の女、灰色パーカーが男に説教しているようだ。この3人の関係がよくわからないのだけれども、話の内容が仕事に関してのことなので、おそらく同僚であるのだと思う。しかし謎なのが、真ん中の女がユニクロで売ってるみたいな、あからさまに部屋着の地味な灰色パーカーを着ているのに対し、男はスーツを着ているのであり、右端の女は山ガールみたいなうっすいヤッケ的なものを着ていて、これもまた謎である。

みんな会社帰りなんだけど、男以外は一回家に帰ってまた集合したという感じなのだろうか?たしかに、この駅は住宅街なので、それでもおかしくはない。が、わざわざ一回帰って、同僚を待たせて、そんで集合する店がすき家ってのは、なんかこれまた違和感がある。違和感だらけだ。

いや、しかし一番私が驚愕したのは、この男の顔である。この男、アンドレ・キムという韓国人服飾デザイナーにそっくりなのである。アンドレ・キムは数年前にネットで話題になったデザイナーで、何よりも印象的なのは彼の風貌である。はっきりとしたアイラインを書いていて、さらに、前髪を油性ペンみたいなもんでなぞっている。まるでコントみたいなメイクだ。

このアンドレ・スーツも似たような感じで、さすがにメイクはしていないものの、前髪をハードワックスか何かでぱっちり真ん中分けにしていて、それをぺったんこにして両サイドに張り付かせて固めている。なぜそんな髪型をしているのかさっぱり理解できない。甚だ奇妙であり、かつ、その不気味さを増しているのが、なんか常に半笑いを浮かべているのだ。

そのアンドレに対して真ん中の女が説教をしている。聞こえてきた会話を抜粋すると、

「やっぱり、資格試験の勉強をすると言っても、毎週土曜日に会社を休ませてくださいってのは、考えが甘いよね」
「せめて、金曜日の午後に休みをください、ってくらいならわかるけど」
「どのくらい難しいのか私は知らないけど、社会人として、会社に毎日来るってのは常識だと思う」

などという事を言っている。これらの会話もいまいち理解できないのであって、一番最初の、「毎週土曜日に会社を休ませてくださいってのは、考えが甘い」というのはよく分かる。個人の事情で毎週X曜日に休みをください、なんてのを認める会社はそうそう無いだろう。シフトが組まれるような仕事であり、かつ、特定の1ヶ月間、とかという条件があれば可能かもしれないが、スーツを着るような仕事でシフトが組まれるというのはなんか想像がつかない。

そうした疑問を持った次の言葉が、「せめて、金曜日の午後に休みをください、ってくらいならわかる」ってことである。えっ、いいのかよ?認められるのかよ?という、全く予期できない回答が返ってくるので更に混乱する。

そんな感じで、状況はよくわからないんだが、とにかくユニクロパーカーの女が、説教するわするわ、すごく持論を熱弁している。「社会人とは」みたいな感じの話を列挙し、なんか、姉御肌で男に説教しまくる私、超クールじゃん?みたいなことを思ってそうだ。

そんで面白いのが、そうして横で延々と説教を繰り返している横で、黙々と飯を食っているのが山ガールである。しかも、この女、山ガールなのは格好だけで、明らかに顔つきはインドア派、猫を一日中触ってるとか、ニンテンドーDSで「どうぶつの森」をこたつにはいってやってるとか、そんな感じの顔つき及び眼鏡のフレームである。よくそこまで食うことに集中できるな。

ほんで、ひと通り説教し終わったあと、「じゃあ、みんなで勉強すっか!資格の!なあ、そうすれば楽しいじゃあぁん!」みたいな事を大げさに明るい声で言うのであって、なんかその感じも、最初は厳しいことを言って、後で優しい言葉をかけてあげる、飴と鞭の使い方をよくわかってる、私、姉御肌。28歳。みたいな感じを醸し出していて、若干の自己陶酔感は否めない。

で、アンドレもアンドレで、そうやって女に説教されているのが若干嬉しいらしく、小さい声でニヤニヤ笑いながら「そうっすよねぇ」「でもぉ、僕にそんなこと出来る自信が無いっていうかぁ」とかなっさけない猫なで声でネコ草系毛玉派男子を演じている。アホかと思う。

ほんで、「じゃあ、みんなで勉強すっか!資格の!なあ、そうすれば楽しいじゃあぁん!」のあとに、ユニクロが、「なぁ!」って山ガールに同意を求めると、山ガール、「えっ、フガフガ、なんの資格でしたっけ」とか言ってる。お前聞いてねえのかよ!聞けよ!飯食ってないで聞けよ!ほんと糞ガールだわ。

したら、ユニクロもユニクロでほんと頭おかしくて、「あっ、そうだね。なんの資格なんだっけ?」とか言ってるの。えっ、お前、なんの資格かわからないのに「みんなで資格の勉強すっか!」とか言っちゃってんの?どんだけ表面的なんだよ。なんにも中身無いな。

というか、そもそもすき家で説教してんのがありえないと思う。俺が将来部下を持って、部下がアンドレみたいな妙な頭髪をしていて、半笑いで「毎週金曜日休みます」とか言ってきたら、まあ、説教するが、どういうシチュエーションを想像しても、すき家で説教することはない。もうちょっとクローズドで落ち着いた空間で説教すると思う。

まー姉御肌とか勘違いしてそうだし、「場末のすき家とかでざっくばらんに話し合う、あえて牛丼屋を選ぶ所が姉御」みたいな意図があるのかもしれないけど、まーまー、第三者から見たら妙な光景だよね。

娘の施しと頑なに喋らない様

うちの娘はなんかかなり慈悲深いので、よく自分が食べている食べ物をちぎって食べさせようとしてくる。空になっている食器を見ると、自分の食器から食べ物を分けて入れてくれる。このような行為を、うちの嫁さんは「施し」と呼んでいて、「施しやめてよー」「もう施しはいいから食べてよー」とよく言っている。

しかもこの施し、結構ケチなのであって、食べ物をちぎって口に差し出してくるときは、ほぼ必ずカスみたいなレベルの、ごくごく小さいうどんとかラーメンとかコメとかの破片なのである。そういうものを差し出してくるときは、結構しつこくて「いいから施し受けろよ」という態度なんだけど、たまに指でつまんだ食べ物が大きめの時があって、そのときは施しをしている間に自分が食べたくなってくるらしく、ちょっと差し出してすぐ自分で食う。

あと、うちの娘はなんか頑なに喋らない。

ふつう、子供の95パーセンタイルだか98パーセンタイルは1歳半までに何か意味のある言葉をしゃべるらしく、それより発語が遅れると、統計的に有意に遅い、ということになるらしい。私の娘は2歳になろうとしいるのに頑なに言葉をしゃべろうとしない。

しかしながら言葉を理解していないというわけではなく、絵本の名前を言うと持ってきたり、「Aという絵はどれ?」というと指差したりする。なので意図的に喋れないふりをしている気がする。言葉を理解していると親にバレたら、面倒くさい指示に従う必要が出てくるので、態度を保留しているという印象を受ける。

ちなみに、言葉みたいなものよく喋る。これはパターンが決まっていて、だいたい以下のとおりだ。

「あっ!」・・・あれを見ろ。お菓子をくれ。お前が飲んでいるものを私にも飲ませろ。おもちゃ等をいじりたいから取ってこい。絵本を読め。
「ぎっちょぶぎっちょぶぎっちょぶぎっちょぶ」・・・不明、比較的機嫌が良い時
「ベティコベティコベティコベティコ」・・・不明、比較的機嫌が良い時
「びがびがびがびがびがびが」・・・不明、ちょっとテンションが高いとき
「ぱぱぱ」・・・特に意味は無い
「おばば」・・・母親を意味している節があるが、よくわからない。

特に「ベティコ」の率が最近だと高く、こないだ嫁さんが「ベティコって何・・・?」と頭を抱えていた。

その昔、ロマンシングサガ2というゲームがあって、これ、とある帝国の物語を描いたゲームなんだけど、主人公たる帝国の皇帝が死ぬと、次の皇帝が現れて歴史が変わっていくというシステムになってるのね。

ゲームが始まった時、帝国を統治するのはレオン皇帝で、レオン皇帝には二人の息子がいる。武道に長けたヴィクトールと心優しきジェラール。ある日、レオンとジェラールが遠征していたときにクジンシー(通称:新宿)というバケモノが攻めてきて、兄のヴィクトールが殺される。兄の得意技「流し切り」を持ってしてもクジンシーを倒せなかった理由は、クジンシーは魂を吸い取る奇術の使い手であるからである。ヴィクトールは「流し切りが完全に入ったのに・・・」との言葉を残して、無念の戦死を遂げる。

武道に長けたヴィクトールであっても倒せないバケモノが攻めてきた、ということでうろたえる帝国。しかしレオンは腹案があった。レオンはジェラールを連れてクジンシー討伐に打って出る。兄の仇と勇ましいジェラールであるが、クジンシーの魂を吸い取る奇術の前にはさすがの皇帝レオンも無力で、あろうことかレオンまでもが倒されてしまう。

レオンは死に際、ジェラールにこう言い残す。いいか、ジェラールよ。今後帝国を率いるのはお前だ。お前がクジンシーを討伐するのだ。私はクジンシーの奇術を見切った。それを今からお前に「伝承」する。この伝承法とは、とある魔導師が皇帝に授けた特殊な能力であるのだ。

それを聞いたジェラール、まさか、父上。それでは、父上は死ぬことを承知で、私に伝承することを目的に戦ったのですか!レオン曰く、それ以上言うな、ジェラール。目下の目的はクジンシーを倒すことだ。お前が帝国を守るのだ。分かったな。さらばだ・・・。父上ぇー!

というやりとりのあとに、伝承を受けたジェラールが部屋を出ると、そこにはうろたえる人々。ヴィクトール様につづいてレオン様までもが!ああ、帝国はどうなってしまうのだ!と嘆いている。その心配は最もで、ジェラールというのはもともと武道には明るくなく、兄にも「内政を任せたほうが良いんじゃないか」と言われていたくらいだ。

まずいのがそういう状態でクジンシーの手下が城下町に攻めてきたことであって、ジェラールが対応を迫られているということであった。しかし、ジェラールはもう以前のジェラールとは違っていて、その目には自信が満ちている。手下の討伐に出る旨を伝えると、兵士の一人が「俺は嫌だね。俺はレオン様だからついてきたんだ。ジェラール様は認めない」などと言い始める。その無礼を周りの者が咎めるが、ジェラールは「もういい。お前の言うことももっともだ。残りの人員で打って出るぞ」と毅然とした態度で述べる。

その気迫を感じ取った側近の一人が、「ジェラール様の・・・」とまで言った後、言い直して「皇帝陛下の御出陣!御出陣!」と叫んで走って行く。

ここがこのゲームの冒頭部分の中で、弱々しかったジェラールが父と兄の死を契機として強くなる、一番盛り上がるところで、ここから物語が始まっていく。で、ここからが本題なんだが、この後すぐ裏技を使うことが出来る。

どういうことをするかというと、わざと戦いに負ける。ジェラールが死ぬと普通はゲームオーバーだが、ゲームオーバーとならずに次の皇帝を選び、そのままプレーし続ける事ができるのがこのゲームの面白いところである。製作者のシナリオの都合を押し付けないのである。それで、次の皇帝もわざと戦いに負け、それを繰り返していくと皇位継承者が居なくなる。

どうもこのバグは、スーパーファミコンのカセット内部の電圧変動による、メモリ値の変化が絡んでいるらしく、かなりの運が必要であるため、私は見たことが無いのだが、うまくいくと皇位継承者が居なくなった段階で「来来来来来来来来来来来」という名前の、石船の見た目をした皇帝が出現する。

こいつが極悪であって、序盤の主人公たちが頑張って与えるダメージが100かそこらなのに、こいつはもっとも初歩的な技を使っても常に9999のダメージを与えることが出来る。極悪の石船。

そもそも、見た目が石船というのが意味不明であるし、「来来来来来来来来来来来」という明らかに正常ではない名前。さらにヴィクトールの流し切りが100とか200とかのダメージなのにいきなりの9999。これらのある意味絶望的な事実が、これまでの「皇帝陛下の御出陣!」までの素晴らしい下りからの落差が激しすぎることも相まって、なんだか気味が悪いことこの上ない。

ちなみに、この「来来来来来来来来来来来」の裏技は、中学生の頃友達のI君から教えてもらった。I君は実家が会社を経営していて、ものすごい家がでかかった。一回家に行ったが、「お前んち何個部屋あるんだよ!」「お前んち全部屋にエアコンついてるのかよ!」「お前んち二階にも風呂あるのかよ!」って俺は終始驚きっぱなしだった。すると、I君は「二階の風呂は姉ちゃんしか入らないよ」と言っていた。そうか・・・姉ちゃんしか入らないのか・・・と複雑な気持ちになった。

まあそれらは余談だけど、というか余談のみで構成されてるんだけど、私が言いたいのはつまり、娘が「ベティコベティコベティコベティコ」とか言うのは、この「来来来来来来来来来来来」と通ずる不気味さがあって、ちょっと正直やめてもらいたいというところもあるのだけど、無理にやめさせると娘の頭脳の発達に何か悪影響を与えるのかも知らず、どうにもできずにいる。

でもしょっちゅうなので、最近は慣れてきたが、それでもたまに「バグった!」と思うときがある。

うちの嫁さん

上記を書いていて思い出したんだけど、うちの嫁さんはたまに秀逸なネーミングセンスを発揮する。上記の「施し」というのが好例だ。短い言葉で端的に説明でき、且つ印象深くもある。

他に思いつくものとしては、「アゴ置き」がある。これも説明するのが難しいのだが、やってみる。

私の知り合いの結婚式の写真を嫁さんに見せた時のことである。そしたら、見た瞬間、うちの嫁さんが「このアゴ置き何?」と聞いてきた。アゴ置き?と訝しみつつ写真を確認すると、新婦のアゴのところに何か器具のようなものが装着されているように見える。なんだこれ?私が出席した結婚式なので、こんな変なものを付けていたら気づくはずだが。

でも、よくよく目を凝らしてみて分かったのだけど、それはシャンパングラスだった。シャンパングラスがほとんど空で透明なので、シャンパングラスの縁だけが写真に映り、U字のような輪郭になっている。それが写真という二次元平面上に投影された時アゴのラインにジャストフィットしているので、アゴになにか特殊な器具を装着しているようにみえるのであった。

私がこの写真を見た時に初めて思ったことは、「なんだこれ?」だけであった。なんだこれ?以外の言葉が思い浮かばないほど、奇妙で何が写っているのかよくわからなかったということである。しかし、うちの嫁さんは、その、写真の中に理解できないものが写っているという現実に際して、即座に「これはアゴ置きである」という判断を下したというのは、注目に値すべきことだと思う。

つまり、本来有り得ないシチュエーションに対して、それに辻褄を合わせるかのごとく「アゴ置き」という、実際にはこの世に存在しない架空のデバイスを創造・命名したうえ、さらにそれを躊躇することなく他人に対し当然誰もが知ってるであろうごく自然的な調子で聞くというのは、なんかすごいと思う。

という感じのがいっぱいあり、背景を鑑みるととても良いと思えるネーミングが多々あるのだけど、それがなぜ良いと思うのかを説明したらきりがないので、残念だがいくつかを紹介のみに留めたいと思う。

・風のとおり道、ススーの通り道
・娘がモンゴル人顔で母親が部族
・しゃぶーり
・食べるパン
・ダブルムー
・シャバシャバ(ポテトチップスの袋に残ったカスのこと)
・歯の三角州
・お米券
・パンおじさん
・パン売り屋さん