一条で建てて良かったところと悪かったところ

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最近、一条工務店というキーワードでここのブログに来る人がすごく多いみたいなので、書いてみたい。

と、その前に、私の望んだ家と、できあがった家について簡単に紹介したい。

私の望んだ家

私が家を建てるに当たって、いくつか外せない条件がありました。

  1. ローンの支払いが今の家賃以下
  2. 冬寒くなく、夏暑くない家
  3. 耐久性のある家

まず、家を買うそもそもの動機が、「住宅ローンを組むよりも高い家賃を払うのがバカバカしい」というのがあったので、1.は外せません。私は性格が悪いため、常日頃から、東京の地主を恨んでいます。昔から土地を持っていたというだけで金持ちになっている、というのがそもそも気に入らないし、土地を必要とする人が居るのに中々手放さない辺りも気に入らないのです。そういう地主が「土地の有効活用」とかで建てたアパートに住み、オーナーの家賃収入に貢献しているということを考えると嫌になってくるのです。なんかちょっと違うな。まあとにかく、家賃を払いたくなかったんです。

2.も外せませんでした。前にも何度か書いた事があるんだけど、デザインがダサくて四六時中イライラするような家は見たことが無いけど、暑すぎるとか寒すぎるとかで、四六時中イライラする、ストレスがかかるような家は沢山見てきました。寒くなく、暑くないとは、つまり、冷暖房効率が良いということです。より具体的に言うと、断熱性と気密性が優れている。

3.は誰しもが思う事でしょう。シロアリに食われるとか、家が傾くとか、何年かおきに修繕が必要になるとか、地震であっけなく倒壊するとか、そういう家は嫌です。

完成した家

おそらく、それら全ての要求は満たされた上、さらに沢山の付加価値を伴った良い家が出来たのではないかと思います。

値段を書いてしまうと、だいたい、坪単価71万くらいだったのではないでしょうか。営業さんが言うi-smartの坪単価は、各地域によってちょっとずつ違いますが、私は坪58万でした。全然違うじゃん!って思われるでしょうが、58万の中には残土処理費用、ベタ基礎、給排水設備工事、その他オプションなどが入っていません。それなりのオプションを付ければ坪単価70万あたりになるのではないかと思います。ネットで検索するといろいろヒットしますが、大体皆さん70~73万くらいのようです。

このほかに外構工事が必要です。外構工事はピンキリなので一概には言えませんが、結構高いです。おおざっぱに言うと100~200万くらいかかるのではないでしょうか。さらに、登記費用、設計報酬なんかでまたさらに+40万かかります。

一条固有のオプションなどについてはまた別記事で書きたいと思います。

一条で建てて良かったところ

高気密・高断熱

まずは冷暖房効率の高さですね。住んでないのに何故この点が優れているかと分かるのかというと、冷暖房効率の高さというのはC値とQ値という数値で表すことが出来るからです。C値は隙間相当面積と言い、床面積(平米)辺りの、家に空いた隙間面積(cm^2)で、単位は[cm^2/m^2]。Q値は熱損失係数と言い、単位面積あたりで熱が逃げる(流入する)量で、単位は[W/m^2・K]となる。この二つの値は小さいほど優れていると言うことになる。

i-smartという商品では、Q値0.82W/m^2・K、C値0.59cm^2/m^2という値を誇る。カナダ政府が定めた画期的な省エネ住宅基準でR-2000住宅というのがあり、これによるとQ値1.4~1.2W/m^2・K、C値0.9cm^2/m^2以下であると定められているそうだ。一条でi-smartという商品を選んだ時点でこれはクリアすることになる。

そして何よりも重要なのが、これが単なるカタログスペックではなく、ちゃんと全棟検査しているというとう点である。C値の気密検査には私も立ち会った。その場で、0.6cm^2/m^2という値が算出された。カタログスペック出てないじゃん!カタログスペック0.59cm^2/m^2じゃん!って感じだけど、それでも十分高いので良しとする。

Q値に関しては金を払わないとチェックしてくれないが、頑張れば自分で計算できる。Excelでこれを計算してくれるツールを、さすけさんという方が作ってくれたので、これを利用して計算すると、普段は0.95W/m^2・K、ハニカムシェードという窓に据え付けられた断熱カーテン?ブラインド?みたいなやつを降ろすと0.86W/m^2・Kになるという結果になった。これもカタログスペック出てないじゃん!って感じだけど、十分高いので良しとする。

何を持ってして十分高いと言っているかというと、大手住宅メーカーでこの値を出せているのは一条工務店だけなんだ。クソ高くて有名なスウェーデンハウスよりも高い。情報源は以下。

住宅の断熱性能比較(C値、Q値:ハウスメーカー18社) - 住宅の評判ナビ

日本におけるR-2000住宅の背景に付いては以下が参考になった。

省エネのメリットが単にカネだけなら太陽光へ走る!! (上) - 鵜野日出男の今週の本音2011+2012

高い遮音性

本当に静かです。新しく建てた家の近くには、交通量が多い道路があるんだけど、窓を閉めると全くその音が聞こえない。高い遮音性を実現しているのは、前述のC値が低いということが関係していると思われます。開口面積が小さいほど、外の音は家の中に入ってこないからね。当初、遮音性はあまり重視していなかったのだけど、これは嬉しい誤算でした。

標準仕様が充実

一条を選んだ人のほとんどが、その理由の一つにこれを挙げるでしょう。大手ハウスメーカーの家で建てようと思い、展示場に行き、これと同じような家が最初に提示された見積もりで建つことはほとんどあり得ないと思います。綺麗な家、快適な家にするためには「オプション」という、自由設計とか言ってくる癖にオプションって何だ、って感じなんだけど、そういう意味の分からん何かをふんだんに取り入れなければ展示場と同じような家は建ちません。

でも、一条の場合はほとんどの設備が標準価格に含まれています。たとえば・・・。

  • ユニットバス
  • キッチン
  • 全館床暖房
  • 中央換気システム
  • エアコン一個
  • エコキュート
  • 収納(個数制限有り)
  • 樹脂サッシ窓
  • 防犯ブザー
  • 洗面台
  • ウォッシュレット付きトイレ

とか。知り合いの家の見積書を見せて貰いましたが、このどれもが見積もり上に細かく計上されていました。でも、一条の家は坪単価X万円!のどんぶり勘定で良い感じにやってくれます。また、私が建てたときは10~20万くらい?で外壁全面タイル張りが出来ました。

これらは相当に安いと思います。特に、中央換気システムと全館床暖房を付けたら、それだけで普通は数百万オーダーでコストを引き上げるのでは無いでしょうか。それを低いコストで提供できるのは、すべて自社開発(正確にはダイキン、長府なんかの専業メーカーと共同開発)し、自社工場で大量生産しているからだそうだ。

でも、逆に言うと「これは標準ですんで」ということで、設備一つ一つの値段が記載された細かい見積書が出てきませんので、それが嫌な人も居るそうです。個人的には分かりやすいのでこっちの方が良いです。ちなみに、標準設備を付けないと、その分金額を減らしてくれるので、そこから設備の値段を大体予測することは可能です。

一条で建てて悪かったところ

で、悪いところなんですが、今までほとんど無いです。でも、検索してこのページにたどり着いた人が知りたいのは悪い情報でしょうね。私だったら悪い評判をまず最初に探しますから。だから、頑張って何か見つけて書いてみます。

室内の低い遮音性

室内の遮音性は結構低いと思います。室内の遮音性とは、隣の部屋の音がどのくらい聞こえるかと言うことです。これは、展示場を見ても、実際に建てた家を見ても、別段それを考慮した設計になってないからです。遮音性を高めるためには、グラスウールやロックウールを壁の中に充填する必要がありますが、オプションになり、追加料金が発生します。

元々、ツーバイ住宅は構造上、音が響きやすいそうで。さらに、i-smartは特に音が漏れやすいとか。その原因は全館床暖房を採用している関係上、カーペットを敷かない家が多いからではないか?という考察が下記ページでなされています。

ツーバイフォーの家(i-smart)の室内騒音:やっぱりうるさい??対策の効果\(^o^)/

個人的には、アパートと違い、隣の部屋に住んでいるのは家族なんですから、うるさかったら「うるせー!早く寝ろ!」って一喝すれば済む話なので、あんまり気にしませんでした。

家の間取り・設備・インテリア等の提案力の低さ

提案力は全般的に低いと思われます。設計さんや営業さんの技量に依存するでしょうが、それ以上に会社の体質として提案力が低いと思われます。なぜそんなことが言い切れるかというと、営業さん・設計さんの給与は、「どれだけ客に高価な家を建てさせたか」で査定されて居ないそうだからです。これは、「必要でもないオプションを客に付けさせること自体がそもそもおかしい」という理念から来ているからだそうで。同様にして、「値引き交渉しない」というルールもあり、これも厳守されているようです。値引き交渉があると、結局ごねた人が得をすることになりますから、まあ納得できることです。

それの弊害と言うべきか、金のかかるオプションを提案しないことが多い。いろんなブログを読んでいると、「えっ、そんな良いオプションがあったの?俺知らなかったよー、知ってたら付けてたよー」という体験談が結構あります。

私はネットで情報収集して、色々あれこれ希望を言わせて貰いましたので、特に不満は無かったのですが、基本的にプロにお任せしたい、というタイプの人にはあんまり良い事ではないと思います。

ガチガチのルール

俗に「一条ルール」と呼ばれる変なルールがいっぱいあります。設計を進めていくと、「ここに窓はつけれない」「ここにXXXXは置けない」「ここはこうできない」とか言われることが必ずあります。それを突き詰めていくと、耐震性が確保できないとか、設備の仕様上ここに付けざるを得ないとか、まあそれなりの理由があるのですが、あまりにも多いのでこれに辟易する人も多いようです。

私は幸い、妙な一条ルールに縛られることがほとんどありませんでした。唯一、不満だったのがロスガード(中央換気システム)を1階に置けなかったこと。

メーカーと営業

最後に。今回の記事の趣旨とは外れますが、営業さんについてです。もしハウスメーカーを吟味している人が居たら、是非とも気にかけて頂きたいことが、営業さんです。

家を建てるに当たって、最初から最後まであなたをサポートしてくれるのは営業さんです。営業さんの実力は、良い家が建つかどうかに想像以上に大きな影響を及ぼします。私はとても良い営業さんに恵まれました。冷静に考えると、私の予算ではこの家は建たなかったと思います。それをあの手この手を駆使し、値引きが無いながらも何故か費用が安くなるというミラクルを何度も起こして頂いたからこそ、家が建ちました。

しかしながら、残念な事に客は営業を選べないのです。

ホストクラブと同じ(らしい)で、展示場に入り、あなたを最初に案内してくれた営業さんがあなたのその後の営業さんになります。これは一条工務店に限らず、ほぼ全てのハウスメーカーがそうです。少なくとも私は例外を聞いたことがありません。駄目な営業に出会い、心底営業を替えてもらいたかったならば、ダメ元でごねるしか無いでしょう。

展示場に入ると、まず間違い無く入り口で住所氏名を書かされます。厳密には、ここに書いた名前の人の営業さんが、そのとき対応してくれた営業さんで確定される、というルールになっているそうです。なので、住所氏名を書けと言われたときに、それを拒否し、その時付いた営業さんを短時間で良い営業かどうか見極め、良ければ住所氏名を書くという手も使えると聞いたことがあります。使ったことはありません。また、夫婦であれば、2度挑戦することもできるでしょう。が、いずれの方法も、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」というほどには多用できないでしょう。

一番良いのは、紹介を受ける事です。「この営業さんが良かった!」という人から紹介してもらうのです。紹介して貰えば紹介割引きとかも付いたと思います。

この紹介という制度は、一条の場合、面識がない人でも良いらしいです。つまり、ネットで知り合った人とかでも良いらしいです。なので、一条工務店で家を建てました!なんてブログを作ってる人は山の様に居るので、自分が住んでいる近くの人を見つけて紹介して貰う、という方法でも良いでしょう。

ちなみに、もちろん、私も紹介できます。私の営業さんはとても良い人なのでオススメです。東京の西の方の展示場で、最近店長になったそうです。「他県のお客さんでも構わない」と言っていたことがあったので、東京近郊くらいでも何とかなるかも知れません。紹介すると、たしか紹介した人(つまり私)にもキャッシュバックだか何だか特典があったはずなので、是非ともよろしくお願いします。

住宅メーカーを吟味するときに、よくよくクレーム情報を精査すると、大きく分けて客側の無知に基づくクレーム、メーカーに対するクレーム、営業に対するクレームの3種類があることに気づくでしょう。

たとえば、(一条に限らず)建築途中に基礎に水がたまっていた!などというクレームがあるのをよくネット上で目にします。コンクリートの硬化途中でコンクリートが水に混ざるとうまく固まらないような印象を受けますが、そんなことはありません。コンクリートは水とコンクリートの化学反応で固まるのであって、乾いて固まるわけではないからです。初期硬化(16時間くらいだったかな?)に雨が降らなければ問題ありません。なので、前述のようなクレームをもってして、この住宅メーカーはだめだ、とはならないでしょう。

これが、もしあなたの家であれば、あなたがたとえ知らなくても営業さんや監督さんに聞けば教えてくれます。その結果、問題解決、やったね!で済むのですが、問題はネット上に一方的に垂れ流される情報です。これらは裏付けやその後の進捗を追うことが難しいことが多いため、時に誤った情報/解釈として人々の記憶に刻み込まれることもあります。

なので、防衛策としては、クロスチェックをする、まともな文献を読んで知識をつける、ということくらいしかないでしょう。

では、それ以外のクレーム、つまり、メーカーに対するクレームと営業に対するクレームについてはどうでしょうか。

良い情報であれ、悪い情報であれ、それが「営業」に関するものなのか、「メーカー」に関するものなのか、区別する必要があるでしょう。あなたはメーカーを選ぶべきで、営業を選んでいるのではありません。繰り返しになりますが、営業さんは基本的に選べません。さらに、人間個人個人に由来する失敗情報を集めても、これから出会う未知の営業さんに当てはまるかどうかは未知数です。従って、営業さんに関するクレームを集めても有効活用できません。活用できない情報を必死に集めるのは無意味です。

営業さんの選択は前述したように、運要素が大きいですが、メーカーはあなたに選択権があります。せっかくの選択権なのですから、正しく行使しましょう。

・・・とここまで書くと、もうひとつの結論がおのずと導き出されるでしょう。すなわち、改めて営業さんの紹介制度、というのがいかに重要であるか。

なんかまとまりの無い文章になってしまいましたが、今日はここら辺までで。

2件のコメント

  1. いよかん より:

    こんにちは

    はじめまして
    突然失礼致します。
    当方も、一条にて設計中です。
    値引きがない分いくつかのミラクルを経て…
    のミラクルが気になったので、メッセージ送らせていただきました。
    教えていただけると幸いです。

  2. withpop より:

    こんにちは。コメントありがとうございます。

    ミラクル、の部分ですが、公にできない部分があって若干ぼかして書いています。公にできる部分だけ書きますと、

    ・営業さんが住宅ローン提携銀行の担当者と交渉して、車のローン完済条件を外してくれた
    ・住宅ローンの金利優遇が何故か最大だった(普通なのかもしれませんが)
    ・残土処理を営業さんと付き合いのある外部業者に委託して安く済ませた
    ・法人割引が効いた
    ・外構業者も営業さんと付き合いのある業者を紹介してくれ、値引き交渉までしてくれた
    ・登記手続きを自分でやることとした

    ・・・といったところです。

    あとは、すでにご存知だとは思いますが、住宅展示場の抽選会でカップボード等が当たります。1回だけでなく、何度か行って挑戦できるようです。私は残念ながら当たりませんでしたし、そもそもカップボードを付けませんでした。

    ごくごく普通のことしか書けないのですが、参考になりましたら幸いです。

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