インド滞在記(11) NGO訪問

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NGOを訪問した。写真は別に関係ない。インドで買ったドラえもんの食器。

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偽者じゃなくて、ちゃんと、copyright 藤子プロって書いてるからライセンス品である。まちなかで見たクレヨンしんちゃんのTシャツもちゃんとライセンス品だった。アジアは偽者ばっかりという印象があるけど、案外、それは特定の国(中国)だけなのかもしれない。

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これがなにかわかるでしょうか?水餃子じゃないよ。MOMOだよ。MOMO。Non Veg Momoだよ。まあ、食った感じ、餃子と何ら違いは無いよ。というか餃子そのものだよ。

前にも書いたかもしれんが、インドではVegとNon Vegがはっきり、明確に分かれている。スーパーで買うどの食品にも、Veg、つまり、ベジタリアン向け、もしくは、Non Veg、つまり、肉入りか、が書かれている。ちゃんとしたレストランに行くと、必ずVeg, Chiken, Prawnとか書いてる。たとえば、なんとかスープという料理があったとして、さらにそこからVeg、Chiken、Prawnを選ぶということである。

Prawnはエビなんだけど、なぜChikenとPrawnがわかれているのか。VegとNon Vegでいいではないか。というと、そういうわけにも行かなくて、つまり、魚介類は肉は肉でもWhite Meatなのだそうだ。対して、その他のビーフとかポークとかはRed Meatだそうで。宗教によってはWhite Meatは食っていいけど、Red Meatは食っちゃダメとかいう宗教があるらしい。シークはWhite Mealもダメらしい。と、思ったら、ヒンドゥーだったかな?豚はダメだけど牛は食うぜ!俺の好物はビーフステーキだ!とか言う人も居て、もうめっちゃめんどくさい。意味がわからない。

まあ、以上、余談です。

本題はNGOを訪問したという事です。なんのNGOかというと、学校に行けない子供たちのために移動教室みたいなことをやってあげてるNGO団体であります。で、そういう、恵まれない子供たちみたいなところに行って来ました。

まず前提知識。インドの初等教育就学率が改善したのは結構最近である。90年代はじめにはまだ80%くらいだった。それが2000年台に入って劇的に改善し、グロスで就学率110%くらいになってる。なんで100%超えるのかというと、グロスなので、本来小学校に通う年齢じゃないんだけど、それでも通っているような子供を含めているからだ。ネットだと90%台だったとおもう。識字率は確か75%くらい。

ただし、男女間格差と地域格差がひどい。男女間格差でいうと、女の識字率が65%くらいで、男が85%くらいだった。20%くらいの差がある。地域格差もひどくて、これも前に書いたけど、未だに異なるカースト間の結婚が元になって家族全員惨殺、なんて地域があるらしい。教育レベルが上がっていけば徐々に改善するだろうが、今、グロスで就学率が100%を超えたような世代が会社や国家で長になるような時代にならないと完全には解決しないんじゃないだろうか。そう考えると、うーん、あと30年40年かかるのかなあ。超勝手な予想だけど。

そんな感じで、今回のNGOは、その、地域格差のところにフォーカスを当てて活動しているところですな。

そもそもなぜ学校に行けないかというと、まあ、いろいろ理由があるのだけど、中でも多いのが、2つ。ひとつは、親がアホだから、学校に行くより働けや、ボケェ、っていう態度をとっている場合。もちろん、インドにも義務教育があるので、これはいかんことである。いかんけど、(親が)馬鹿なのでしょうがない。もうひとつは、Construction Site、すなわち、建設現場に親が派遣されているので、それに家族がついていってるパターンだ。日本であれば、転勤があって家族ごと移動する場合、子供は転勤先の小学校に転入することになる。でも、まだインドは、歩ける範囲に小学校があるという環境がまだまだ整っていないし、ましてや、建設現場というのは都市の端、何も無いようなところに高速道路やマンションを建てる、みたいな感じなので、当然、小学校には行けない。

そういう子供のため、建設現場に併設された小屋とか、もしくは、バスを教室に改造して、その中で授業をするとか、そういう活動をしているNGO団体。それに訪問した。

ちなみに、今回は真面目な訪問なので写真は無し。撮らなかった。

まず、建設現場。なんつうか、スラムというか、ホームレスというか。建設現場に住み込みで親が働いてるんだけど、その住居がひどい。きったねーテントなの。そのきったねーテントが並んでるそばにバスが止まっていて、その中に3歳〜10歳くらいの子供が20人弱、ひしめき合って勉強していた。

そのバスに乗り込むためには靴を脱いで裸足にならなくてはならない。下は乾いた地面である。私はごくごく平気だった。小さい頃から、畑を裸足で走り回っていたので、別段、なんとも思わない。でも、結構みんな嫌そうな顔をしていて、終わったあと、「ウェットティッシュないっすか?」とか聞かれた。私は別に不要である。要らん。

こないだ、お寺に行った時に、雨が降っているタイルの上、しかも、鳥の糞とかがいっぱい落ちてるところをなんのためらいもなく歩いていた人たちが、土の上を歩いて嫌がるというのは私にとってちょっと違和感があった。私は逆に、鳥の糞なんかはとても汚らわしくて、つま先で歩いてた位だけど、土の上は平気だ。全く問題ない。一日中裸足でも良い。

で、そのバスの中で、なんかインドの歌を歌ってくれたので、我々も幸せなら手を叩こう、などを歌い、対抗した。子供たちは結構ノリが良かった。こういうところで率先して歌を歌える人を尊敬する。私はそういうことはできない。子供たちにチョコをあげて次の現場へ。

次の現場は、建設現場に併設された小屋だ。ここも20人弱の子供が勉強している。我々は折り紙を教えた。ツルを教えたのだけど、紙飛行機のほうがずっと受けがよかった。ちなみに、英語がわかる子供は、のべ40人くらいの中で3〜4人程度だった。インドは各州で言葉が違うので、たぶん、普段から結構困るんじゃないかな、と思うんだけど、どうだろう。何故ならば、この建設現場というのは、インドの各州から人が集まってきて構成されているから。

まあ、こんな感じだったんだけど。私が心に残ったのは、子供たちが普通だったこと。

日本のそこら辺で遊んでる子供たちと変わらない。というか、日本の子供よりも元気が良くていきいきしている。私は、こういうNGOで学校に行けない子供たちに何かをしてあげる、みたいな活動を見聞きすると、まあ、かわいそうだなー、とか、惨めだなー、とか思ってしまうのが正直なところなんだけど、当の本人たちは全然そんなことを思っていない。普通の子供だ。普通の元気な子供で、将来の可能性に満ちている。そういう、単純に、普通の子供だ。

そこに何か恥ずべきところがあるわけでもないし、何か劣っているわけでもない。ただ、学校に行けないだけ。それだけの子供たち。

これが私にとってすごく意外だった。

将来、彼らの世代がインドを引っ張るようになった時、インドは今よりもきっといい国になっているだろう。移動教室で育った彼らは、カーストが違う男女で結婚したからとかいう理由で家族全員惨殺なんてしないだろう。彼らの子供にも教育を受けさせるだろう。それはそれは素晴らしいことだと思う。そうやって途上国は先進国になっていく。

そして加えて言うならば、先進国はそういう途上国の手助けをすべきである。当然、こういうNGO団体を日本企業はサポートしている。世界のATMになっているのが日本のいいところだからね。金を出すだけで人を出さなくても、何もしないよりはずっとマシだと思う。どんどんこういう活動が進んでいけばいいと思う。