SNS上の「友達」のせいでクレカ審査に落ちるかも

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SNSの友人関係が信用調査に利用されることがあるという情報を見た。元ネタは以下。

Facebook上の友人があなたのクレジットスコアに影響を与えている

なるほど!と俺は思った。これは非常に単純明快でとても効果的な仕組みである。個人信用情報機関への問い合わせを十分繰り返せるだけの金さえあれば俺でもできる。ましてや銀行なんかは朝飯前だろう。

具体的にはこうだ。スコアを判定したい特定の人物について、住所・氏名・年齢くらいを割り出しておく。この情報を集めるのは造作もないだろう。信用情報を知りたい場面というのは、ローンを借りたり就職したりするときなんかだ。そんなとき、人々はためらいなく住所氏名を差し出すから。

そしてかつ、その情報から各種SNSサービス上のアカウントを割り出すことも簡単だろう。特にfacebookなんかは実名登録が良しとされている。ご丁寧に居住地まで書く欄があるので、結構な確率で特定できるだろう。素人がやっても。
もし住所が非公開にされていたとしても、facebookアプリで投稿された写真のジオタグを探るなんて方法もある。っていうか、普通にユーザーに見える形に表示されてる。

あとは友達ネットワークを3階層か4階層くらいたどり、出てきた名前の事故情報を片っ端から参照すればいいだろう。そしたらそこからスコアが導き出される。本人に事故情報が無くても、友達に事故情報がいっぱい見つかれば、それをもってして審査を不合格とするかはわからないが、何らかの良くない影響は与えるだろう。ほほほ。人生を選べ。友達を選べ。いい人生を選ぶためにはSNS上の付き合いまでチョイスせねばならぬのですなあ。

と、簡単に言ってきたが、まあこれは言うよりもずっと難しい作業だろう。私は「スコアが導き出される」と述べたが、ここが一番に肝心なところであるからだ。情報を集めるまではそこいらのプログラマなら自動化できるだろうが、そこから意味のあるスコアをどうやって算出するかはとても難しい。モデルを構築し、適用した結果をフィードバックして、というプロセスが長いこと必要になるだろう。そうなってくると、個人ではどうにもならず、銀行や保険屋の専門チームが当たることになる。アクチュアリーの友達が一人いるんだけど、どんなかんじ?見てたら教えて欲しい。

もしこういう仕事ができたらすごい面白いだろうなあと思う。バカが「これからの時代はビッグデータ」とか息巻いてるのをよく見るけど、まさに言うは易し。実用的なデータマイニング、分析ができるような人材は新卒にだって1000万以上の年収を支払うという。そんな業界だ。私はデータマイニングなんて全然知らんのだけど、こういう仕事ができたらいいな。でも金融機関の下では働きたくないな。

じゃあこういうことを書くと、SNSはやっぱやらんほうがいいのか?と言う人も出てくるだろうが、別に気にすることはないと思う。

例えば銀行がそういうソフトウェアシステムを作りたいと思った時に、スコアの値は「実際の信用を最もうまく表現する」ように作るだろう。つまり、SNSで友達がどうこうとかいうのはあんまり重要でなくて、結局、人々の普段の行いが信用スコアに重要だと言えると思う。言い換えると、SNSの友達に関する情報というのは単なる参考情報であって、最終的に求められるのはあなたの真の信用スコアであるから、SNS上の友達を取捨選択したところで大した意味はないと思う。更に言い換えると、SNS上の友達関係を信用に足ると思われるようなものに構築しなおしたとして、それで信用情報が変化するようなクソシステムを使ってるようなヘボ銀行との付き合いはやめたほうがいいという事だ。

もっと言うと、こういうことを考慮してもなお意味のあるスコアを導き出せるようなモデルを考えるからこそ、企業は、高い給料払うんだろうな。高い給料もらうにはちゃんと理由があるという事だ。