インド滞在日記(2)

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昨日はとてもつかれていたためか、ビールを1瓶飲んだだけで強烈に眠くなってしまった。だから書きたいと思ってたことが結構抜けていて、それを振り返りつつ、今日もビールを飲んで書く。今日は無難にハイネケン。

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最初の画像は機内食である。これがまたカレー臭いんだ。カレーだから当然だけど。よく、「インドに行くと、もう飛行機の中からカレー臭いからうんざりする」という旨をブログに書いている人がいたが、まあ正しい。私はべつにうんざりでもないが。

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これも機内食だ。サンドイッチは、片方がチーズが挟まってるだけ、片方は…。よく覚えていない。8時間くらいのフライトで2回機内食が出るのは結構いいんじゃないかな。

というか、エアインディアは個人的に、結構快適だった。私が乗った飛行機と言えば、国内航空会社と、デルタ航空、エアインディアだけだが、デルタよりはぜんぜん良かった。アテンダントの愛想も良い。デルタのアテンダントは転がってる空き缶を蹴り飛ばすもんな。

乗り換え後、私の隣に知り合いの日本人、そのとなりに結構可愛いインド人の女の子が座っていた。その女の子がAre you chinese?とか話しかけてきて、結構長い間インドやらなんやらについて喋ってた。

私は席をひとつ挟んでいることもあり、何言っているかよく聞こえないし、途中で飽きてきたのでTrainspotting(小説)を読んでいたんだけど、隣の知り合いはめっちゃ頑張ってはしかけていた。

飛行機の中で俺は、「月に囚われた男」(原題:Moon)という映画を見ていた。これがまた低予算映画で、しかし、よくできている。SFとしても、サスペンスとしても、よくできた映画だと思う。

以下はネタバレである。

この男、サム・ベルはとても悲しい男である。サムは月でたった一人働く、資源開発会社の従業員である。何をしているかというと、月面表面に堆積するヘリウム3を回収する作業をしている。最も、回収するのはハーベスターと呼ばれる巨大な機械で、そのまま、コンバインハーベスターみたいな機械だ。(ハーベスターは収穫機械の意)

サムの仕事はハーベスターのメンテナンスや収集したヘリウム3の回収である。ヘリウム3は地球に送られ、核融合炉の燃料となる。かくして、世界のエネルギー事情は一気に改善している。という未来の設定。

で、実はこのサムはクローン人間なんだ。サムは3年の任期を過ごして、妻と娘の待つ地球へ帰ることになっている。ときおり、妻からビデオメッセージが送られてくるが、それは予めストックされたビデオメッセージである。

サムは3年経つと死んでしまう運命にある。それは物語では詳しく説明されないが、おそらく宇宙放射線の影響という設定なのだろう。歯が抜け、髪が抜け落ち、ボロボロの風貌になる。

そして3年経ったら次のサムが起こされる。以降、その繰り返し。それをすることで会社は月に送り込むエンジニアの教育費用を大幅に削減できる、と、こういうことが真実だ。

だが、何人目かのサムがその仕組みに感づく。地球への通信は妨害電波によって遮断されているが、それを何とかスルーして地球に向かってビデオ通話をかけると。

自分の家にかけると、見慣れない女の子。娘はまだ3歳だが、ビデオに写っている女の子は15歳くらいだ。「テス(奥さん)はいるか?」と聞くと、残念ながらもう死んだという。じゃあお前はイブ(娘)か?と聞くと、そうだと言う。なぜテスは死んだんだと聞くと、その質問には答えず、しつこい問いを訝しんだイブが父親、つまり、オリジナルのサムを呼ぶ。誰かがお母さんのことについてしつこく聞いてくるの、と。それを聞いてクローンのサムはたまらずに通話を終了させる。

そしてサムが頭を抱えて泣く。「家に帰りたい」と。

このシーンは、私が2ヶ月とはいえ、家族のもとを離れる状況下にあり、かつ、娘がいる状態で見ると、なかなか心に刺さるものがある。

私が思うに、大人になるという事は経験するという事である。他人の心を理解するというのも、つまり、それは経験である。人々は同じような経験を共有できてこそ、相手の気持が理解できるというものだから。だから人はオッサンになると涙もろくなる。感情的になる。

でもインドに降り立ったらそんな気持ちも消え失せた。なんのことはない。ここは単なるインドだ。Just a India.

ちなみに、Moonには、ガーティというAIが搭載されたサポートロボットが登場する。このロボットが、最後で自己を犠牲にしてサムを助けるシーンがあるが、こういうシーンにも私は弱い。人間にとって敵だと思っていたロボットが人間を助けるために、自分を犠牲にするシーン。たとえば、2010年宇宙の旅でHAL9000が木製の爆発に巻き込まれるシーン、あるいは、ラピュタのロボットがシータを助けた直後、砲弾に当たって破壊されるシーン。ああいう機械が人間のために犠牲になる、というパターンに弱い。

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インドで目についたのが、スズキ車の多さ。トヨタはインドで販売し始めて数年らしいが、スズキは30年の歴史があるらしい。

写真はSwiftだが、これは国内のSwiftとよく似ている。そのほかに、セダンタイプのSwiftもあった。あと良く見るのがトヨタのInnovaという車。初代Streamみたいなボディだ。エンジンはディーゼルだった。あとで調べてみたら2.5ディーゼルターボらしい。国内でもディーゼルターボ売れよ。プリウスにディーゼルターボがついたら死ぬまでプリウス買い続けてやるわ。

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インド人はなぜか道端に佇むのが好きである。あと、朝からクリケットをしたり、日が暮れてもひろばでサッカーをしていたり、とても健康的である。その一方でめちゃくちゃ腹が出てるオッサンもかなり多く、落差がひどい。腹が出てるおっさんは例外なく腹で人を押しのけてくる。腹の先まで神経が通っていないのでわからないのだろう。

昨日、今日と同じ店でビールを買った。一緒にいたインド人と店員がヒンディー語か何かでしゃべっていて、何喋ってたんだ、と聞くと、They are so strongだということらしい。インド人はあんまり酒を飲まない。飲む人も多いが、日本人みたいにベロベロになるまで飲まないと言う。

べろべろになるまで酔っ払って醜態を見せるのは恥ずかしいことだと思っているようだ。

そのとおりである。誇れる習慣ではない。

じゃあ私もそれに見習って、ブログを書くときは酒を飲まず、ちゃんと推敲して文章を書くべきか、と一瞬思ったが、まあ無理だな。今日の日記も一度も読み返してないし、誤字脱字、文章の前後関係がおかしい、なんてのは必ずあるだろう。でもめんどくさいから放置。終わり。