私がどんなにすき家を愛しているかは、皆さんでしたらすでにご存じのことでありましょう。
すき家の何が良いかというと、あの、ミーハー感というのかな。ライト感というか。本流じゃない感じが好きだな。
牛丼の本流と言ったら、まあ、吉野家で御座いましょう。第二になか卯、松屋が渋い。って感じ。じゃあすき家は何なの?というと、「チーズ牛丼」とか、「ニンニクの芽牛丼」とか、「すき家ラーメン」とか、「コーヒー」「カレー」とか、もう全然牛丼関係ねえじゃん、みたいなことを平然とやってのけるのが素晴らしいと思う。
俺はすき家以外にはまず行かないから、なか卯とか吉野家で同様のメニューがあるかどうか知らんが、まあ、無いような気がする。俺の中でのイメージは、吉野家はふんぞり返って座ってる頑固親父みたいなイメージだ。牛丼はこうじゃねえといかん!!!みたいな感じで、それに呼応するコアなファンが根強い、みたいな感じがする。
でもすき家は全然そんなことない、軽い感じであって、家族連れも平然と行って「よーしパパつゆだく頼んじゃうぞー」とか大声で喋ってもカウンターの向こうにいる兄ちゃんが睨み付けてこないような。そんな感じ?
これはもう他の分野でもそうであって、たとえば車で言えばマツダが好きです。いずれはミニバンを買うでしょうが、たぶん、MPVを買うと思う。アルファード、ヴェルファイア、セレナ、エスティマ、エルグランド、オデッセイ、エクシーガ、まあ、色々良い車があると思いますが、俺はMPVをチョイスしたい。なぜか。マツダ車あんまり見ないから。そんなマツダが好きだから・・・。
音楽で言っても、私はもうメジャーデビューしたバンドは大抵聞くの辞めます。しょうもない。中田ヤスタカシリーズももうすぐ飽きた。でもPerfumeとかいうゴリラ組が売れなくて、まだCapsuleとかが細々と曲出してるんだったらまだ聞いてると思う。とにかくほとんどの人が知らんような曲が好きなんだ。なぜって、誰も聞いてないから・・・。
その論理で言うとすき家はちょっとおかしいことに気付くことでしょう。なぜならば、すき家はもうすでにメジャー中のメジャーであり、店舗数でいったらとっくに吉野家を抜いているからである。
でもね。それでも好きなのが、すき家なんだ・・・。すき家なんだ・・・。すき家なんだ・・・。
すき家なんだ・・・。
そう、すき家なんだ。
でもね、そういうすき家なんですが、もう私はケチ中のケチ、ドケチの100倍カレーみたいな感じのケチなので、滅多にすき家を食わない。私は常日頃からすき家食いたい、と、思っている。これは誇張ではなく、マジで1日1回はそう思っていると思う。でも私がすき家を食う頻度というのは実は少なくて、今年に入ってからまだ4回くらいしか食ってないと思う。ケチだから。
すき家でたとえば、まあ、500円くらい使ったとするでしょ。すると、スーパーに行って500円の肉を買おうとすると、国産牛のパックが買えちゃうわけで、それにタマネギを切って、ぱぱっと作れば牛丼なんて作れるんですよ。俺は一人暮らし歴が意外に長いので、そのくらいの料理は出来るんですよ。したら、まあ、すき家我慢しても良いかな・・・って気分になるの。だからすき家めったに食わないの・・・。
でも、今日、食いました。2ヶ月ぶり4回目(今年に入ってから)、みたいな。
久しぶりのすき家、まあ、旨かった。が、なんか店員がうるせー。夜10時で結構小さい店舗なのに5人くらい店員がいる。いつもは2人くらいなのに。
そんでな、女の子に丁寧に業務を教えてやってる男が居て、それはもう、手取り足取り、って感じで、まあ、ホントうぜー。マジうぜー。リア充うぜー。女の子真面目にメモとってて可愛いー。と思う。
ここら辺が私の心の狭いところであって、元来、私は全然モテない、超非モテ系シダ系球根粘菌共生系男子を貫いてきため、必要以上に反応するところがある。結婚して娘もいるので、まあ、リア充と言えばリア充の部類に入るのだと思うが、そして、事実、お前はそうやって結婚して、子供もいるんだからいいじゃん、うらやましいよ。とよく言われるのだが、なんか納得いかねえ。幸せな奴をみるとなんか納得いかねえ。なんだろう・・・この気持ち・・・。なんで俺は人の幸せを許せないんだろう。なかなか最悪な性格ですね。これってトリビアになりませんか?
そう言えば、あんま関係無いけど俺の美的センスは大体狂ってるらしい。そうよく言われる。なんどか日記にも書いているんだけど、俺はギャル曽根が結構好きなんだ。でもそう言うと、お前、頭おかしいんじゃないの?ブス専なの?と良く言われる。別にブス専じゃないと思うけどな・・・。
こないだ、またそれを裏付けるかのような出来事があって。
それは、会社の派遣さんの中に、超絶美人がいるとかいう話を聞いたんだ。飲み会の時に。我々が一番お世話になってる会社のおっちゃんと同じところに勤めているらしく、「うちの課に引っ張ってこれねえかなあと画策してる」と言っていた。そんな美人が居るのか・・・。と、おもうた。でも全然記憶がない。そもそもウチの会社は女性が少ないのであって、たぶん、女だったら全員顔分かるくらいだと思うけどなあ。
どこに座ってるんですか?と聞いたら、コピー機の近く、と言うので、そのコピー機の近くを通るたびに眺めていたのだけど、全っっっっっっっっっ然わからん。
こうなるとめっちゃ気になる。会社の上司も「Aさんが最近やけに大声で電話するんだよなあ。あれはそう言うことなんだな」などと言っていて、なるほど、俺はAさんとは面識が無く、顔を見ても分からんが、少なくともその説明でAさんが誰だか分かるくらい、あからさまに豹変したオッサンが居るのは知ってる。あれはそう言うことなんだな。そんなに美人なのか。
で、こないだようやくそれらしい人をみつけた。
それらしい、というのはつまり、美人なのかどうなのか自信が無いからである。でも種々の情報を結合するにその人であることに違いはなく、ということは、ぼええ、あの子が美人さんかあ?嘘だろう?っておもた。
その人は、俺が心の中で「壺」もしくは「ハクション大魔王の壺」と呼んで居るババアと一緒にメシを食いに行っていた。メシを食いに行って帰ってきて、コピー機の近くに座った。
ちなみに、壺はなんで壺かというと、ハクション大魔王の壺みたいな体型で、体重100kgは優に超えるババアであるからである。
その、美人さん?は、齢、おそらく、俺と同じくらい。確実に20代。見た目は、まあ、目がおっきくてぱっちりしてて、化粧もばっちりしてて、足が細くて、髪が長くて。んー。美人な気がする。でもいまいち自信が無い。
なんつうか、キャバ嬢みたいなんだよな。雰囲気が。俺はキャバ嬢みたいな女と、前髪の無い女は嫌なんよ。真ん中分けが嫌いなんよ。嫁さんもよくそれを知っていて、テレビを見てると「あなたこの子好きでしょ」とよく言ってくるのであって、「なんでそう思った?」と聞くと、「前髪があるから」と言ってくる。そんな事言ったら、大体の女には前髪あるじゃん、と言いたくなってくるのだが、なぜか、大体合ってるから恐ろしい。普段、「役所の手続きが分からない・・・」みたいな事を嘯いては絶望的な顔をしているくせに、こういうのは的確に当てるから、女ってのは恐ろしいモンだと思う。
その美人さん?、キャバ嬢みたいってのは、つまり、なんつうか派手な感じがするんだよな。ばっちりメイク。長い髪を結んだりほどいたり。ああいうのは、俺、やっぱ好かんわ。
ここでようやくすき家の話に戻るんだけど、そう、この美人さん?ってのは吉野家みたいなかんじがするんだよね。エルグランドヴェルファイアって感じがするんだよ。こういうのは俺、好かんわ。俺はもうちょっと地味な感じが良いなあ。地味っていうと言葉が悪いな。渋いっつうか。人気無いんだけど、よくよく見ると、おお、良いじゃん。これ。みたいな感じが良いんだよな。
たとえば熱帯魚でも同様ですよ。この傾向は。
熱帯魚と言えば、熱帯魚の王様と呼ばれるのがディスカスですよ。ディスカス。
ディスカスなんかは模様も派手で、値段もかなり高くて、数万のオーダーですね。こういう派手な魚は、俺、嫌いだなあ。だって派手なんだもん。でかいし。
俺はアカヒレとかが結構好き。
アカヒレ - Wikipedia
アカヒレはネオンテトラがまだ結構高かったときに「貧乏ネオン」とか呼ばれたり、熱帯魚としてはかなり色合いが地味だったり、っていうか、お前ヒーター無しで飼育できるんなら熱帯魚じゃねえじゃん。などとそもそも仲間はずれにされたり、アロワナとかの餌にされたり、劣悪な環境でも生きられるということで雑な扱いをされたり、コップに入れられて売られたりと、さんざんな扱いをされる魚であるが、私はアカヒレ、好きだな。色が渋い。
その、美人さんも、魚で言えばディスカス。車で言えばヴェルファイア。バイクで言えばゴールドウィング。みたいな感じなんだよね。うーん。
でも世間はそういう、牛丼で言えば吉野家、魚で言えばディスカス、車で言えばヴェルファイア、バイクで言えばゴールドウィング、みたいなポジションをもてはやすのであって、それを美人と言うのであれば、まあ、彼女は美人であるし、俺はブス専でいいよね。全く問題ないよね。美人なんてこっちからお断りだね。
あ、そうそう。だから食い逃げ現場に遭遇した話をしたかったんだった。
で、今日そういうことですき家でメシくってたんです。で、必死にメモ取って電卓叩いてる女の子が可愛いな-、少なくともあの美人さんよりは俺は好きだなー。こういう、裏方みたいな子が好きだな。将来の夢はペットのトリマーとかだとなお良い。
でも男の店員が必死にやる気になって調子こいて教えているので嫌。メシがまずい。と思っていた。
すると、後ろで「ごちそうさまでした・・・」という声が聞こえて、えっ?と横目で見ると、いつから居たのだろう?すっごく地味な男が立っていた。裏方系男子っていうか、空気系男子っていうか、エーテル系男子っていうか。人間に知覚できないような人間。こんなやつ、居たっけ?と思った。
そんで、「はい、ありがとうございますー」って店員が言ったと思うんだけど、あんまり印象がない。一瞬だったし、そんなに気にもとめなかったから。
でもその数秒後、店員が異様に焦ってて、
「え?車?車で行った?」
「まだ居るよね?あーマジか」
などと喋った瞬間、一人が店外へ飛び出して行った。食い逃げだ。すき家で・・・。食い逃げだ・・・。
俺は信じられなかった。だって、すき家だで。ドケチの俺が言うのもおかしいが、そんなに高いメシじゃないだろ。食い逃げするのかあ?
というか、あいつも「ごちそうさま」とか言って食い逃げするんだな。感謝してると見せかけてダッシュで逃げるんだな。なんか面白いね。店員も店員で、「ごちそうさま」とか言われて対応してたのに逃げられたのか?うーん、どんくさいなあ。
その後、半笑いで店員が帰ってきて、「だめだった」みたいな事を言い、防犯カメラがどうとか、角度がどうとか喋っていたが、特筆すべきはその間、その裏方系女子が電卓をとメモに書かれた数字とを必死に睨み付けているところで、全く動じてない。というか、この女、レジの片隅でその、電卓とメモのにらめっこをやっているのであり、っていうか、お前が食い逃げを一番防げた立ち位置にいるんじゃないんか、みたいな感じに思った。
だめだこりゃ。番犬として飼ってるのに、泥棒がケンタッキー持ってきたら尻尾ふって付いてくみたいなそんなタイプだわ。裏方系女子も、ここまで裏方を勤め上げて、我関せずの姿勢を貫くのはある意味潔いわ。
そういうのを感ずると、相対的にその美人さん?の株も上がるのであり、うーん、ケバいような気もするけど、彼女も彼女でちゃんと壺ババアと一緒に(しかも二人きりで)、嫌な顔せずメシを食いに行ってるってのは、まあ、偉いなあ。出来た子だなあ。と思う。